「ドラゴンクエスト2」は、1987年1月26日(月)に発売された。

 

前作の発売(1986年5月27日)からわずか8ヶ月後という事もあり、納期が非常に厳しかった事でも有名。当初は1986年12月に発売予定だったが、約1ヶ月延期された。

 

今日は、そんな「ドラゴンクエスト2」の37周年である。

 

今回は、DQ2について少し懐かしんでみる。

 

特記なき限り、オリジナルであるFC版を前提にしている。

 

 

●DQ2のキャッチコピーは『勇者の伝説が再びよみがえる』

 

DQ2は、シリーズ屈指の難易度の高さであるが、そこも含めて、私の中でもかなり思い出深いゲームである。

 

 

●納期の都合上、テストプレイ不足の調整不足

 

DQ2は、納期の都合上で時間が足りずに、マトモな通しでのテストプレイもできなかった事は有名である。そのため、至る所でバランスの悪さが目立つ事となり、意図せずドラクエシリーズ屈指の難易度の高さになっている。

 

後のシリーズでも難易度の高いものはあったがDQ2の足元には及ばない。

 

 

●呪文が違いますw

 

DQ2にはセーブ機能がなく、「復活の呪文」というパスワード形式になっている。入力する文字数は最大52文字だが、当時はデジカメもスマホもなく、ひたすらノートに書き取っていた。これが大変面倒な作業で、もし間違って書き取っていたら、また前のパスワードからやり直ししなければならなかった。

 

DQ3になり、「冒険の書に記録」というデータセーブ形式になったが、今度はデータが消えて呪いの音楽が流れるという追い打ちをかけられ、それがある種のトラウマとなった人もw

 

 

●もょもと

 

DQ2で最も有名な復活の呪文。

意図的なものではなく偶然らしいが真相は如何に???

 

これで開始すると、「もょもと」という名で、サマルトリア城から始まる。

経験値942197(レベル48)、27671ゴールド所持、装備品や所持品無し、仲間無し、紋章を3つ所持。

 

 

 

●いやー さがしましたよw

 

DQ1は勇者一人旅だったが、DQ2は仲間が二人いる。

そのうちの一人であるサマルトリア王子とかいう奴を探すのがひたすら面倒だった。

 

勇者の泉の洞くつへ行った後、リリザの町の宿屋で発見し、話し掛けたら、こう返してきた。

 

いやー さがしましたよw

 

コッチが探しまくったわwww

いいからおまえは◎ねよwww

 

 

 

●ドラゴンフライ集団の炎

 

レベル15~20あたりで到達する大灯台や竜王の城でドラゴンフライの集団に遭遇し、逃げに失敗したら炎を連発されて全滅するwww

 

 

●ロンダルキアへの洞窟

 

落とし穴が多いわ、無限ループがあるわ、無駄に長いわ、敵は強いわ。フレイムとドラゴンが超厄介。

 

ここで、命の紋章、稲妻の剣、ロトの鎧が取れるのだが、入手するのに少々コツが要る。

 

 

●ブリザードのザラキと、デビルロードのベギラマ炎メガンテ

 

苦労に苦労を重ねてロンダルキアへの洞くつをやっとクリアしたと思ったら、ロンダルキア大地の雪山で出現する敵が強い強いwww

 

キラーマシーン、ギガンテス、アークデーモンなど強敵揃い。サイクロプスが出たらラッキーと思え!

 

その中でも特段イヤなのがブリザードとデビルロードだ。

ブリザードに遭遇しようものなら、ザラキを連発されて即死全滅に追い込まれる。

デビルロードに遭遇しようものなら、ベギラマと炎と甘い息を連発され、挙句の果てにメガンテで全滅確定……なんて事もしょっちゅうあった。

 

呪文を唱えるエフェクトが出る直前に赤くなった時は、ローレシア王子が死ぬ時であるw

 

 

★はかぶさの剣

 

「はやぶさの剣」(攻撃力+5)を装備してハーゴン神殿に入る。

 ↓

ハーゴン神殿で「はかいの剣」(攻撃力+93)を装備する。

 ↓

外に出るかルビスの守りを使う。

 ↓

装備が「はやぶさの剣」に戻るが、攻撃力+93は維持されており、しかも二回攻撃もできるので、最強の剣となる。もはやロトの剣(攻撃力+40)はゴミカス同然である。

 

 

●ベホマ

 

DQ2では、最大HPが255までしか設定できない関係により、ベホマを使えるようにする事で強敵感を演出したと思われる。ベホマを使うボス系モンスターは、シドー・ハーゴン・ベリアル・バズズ。

 

シドー(最大HP250)は完全ランダムで使うので、運が良ければベホマを使われることなく倒せるが、運が悪いとベホマで完全回復されてしまう。

 

ハーゴン(最大HP230)はHPが半分以下になると優先的に使ってくるので、マホトーンで封じておかないとシドー以上に厄介になる。ベリアル(最大HP250)とバズズ(最大HP250)はマホトーンが効かないので注意。

 

 

なお、リメイク版のシドーは、ベホマを使わない代わりに最大HPは1750(FC版の7倍)になった。強くなっているが、マヌーサが効くと、その後はザラキで254ダメージを与えられるようになる。

ハーゴンの最大HPは460(FC版の2倍)になった。ベホマは使わなくなったが、ベホイミを使う。

ベリアルの最大HPは320(FC版の1.28倍)になったが、ベホマはFC版と変わらず使えるままである。

バズズの最大HPは250のままだが、ベホマはFC版と変わらず使えるままである。

 

 

●DQ2のベギラマが弱い理由

 

DQ2は、納期の都合上、テストプレイがマトモに出来ず、至る所で調整不足を露呈してしまった。

 

呪文で言えば「ベギラマ」の弱さが際立った。これは明らかにチェック不足によるもの。

 

ベギラマが弱かった理由だが、単純に敵のベギラマで使用する値を仲間のベギラマにもそのまま使ってしまったという見方もできる。

 

その一方で、あくまでも推測(というか邪推)だが、「10進数と16進数を勘違いしてしまった事」が原因だったのではないか、とも推測できる。

 

 

DQ2では、各呪文や道具ごとに「基準値」が設定されている。

「基準値」を16進数で表し、10進数に変換したのが以下の表である。

 

※「基準値」の0.5倍が、『最終的な効果量』のおおよその中央値となる。

※『最終的な効果量=基準値×乱数÷256』で求められる。(小数点切り捨て)

なお、乱数は54~197から抽出されるが、完全ランダムではなく、中央値(125)に近いほど抽出されやすい山型分布になっている。

 

 

 

公式ガイドブックの説明には、ベギラマのダメージ範囲は約30~50と書かれており(平均ダメージ40)、それを正とするならば、ベギラマの「基準値」の設定は、

『10進数の80 ⇒ 16進数の50』になっていなければならないはず。

 

そこで、16進数で50と入力すべきところを、「これは"10進数"で50なんだ!」と勘違いしてしまった事で、「10進数の50 ⇒ 16進数の32」になってしまい、あのようなショボいダメージになってしまったのではないか、とw

 

 

もしも、キチンと『10進数の80 ⇒ 16進数の50』とやっていれば、ダメージ効果量は16~61になり、30~50辺りが抽出されやすい数値になっていただろう。

 

 

ベギラマだけそうなってしまったというところに不自然さがある事は否めない。

単純に、敵のベギラマの値を、仲間のベギラマにもそのまま使ってしまっただけかもしれない。

いずれにせよ、公式発表もないし、どうせ認めないだろうから、あくまでも「推測」に留める事にする。

 

 

 

●牧野アンナ

 

ペルポイの町の歌姫アンナとして登場し、話しかけると、復活の呪文の曲「Love Song 探して」が流れる。リメイク版には登場せず、別の町人に差し替えられている。

 

 

牧野アンナは1987年に同曲でデビュー。

沖縄アフターズスクール・マキノ正幸校長の娘。

後にSUPER MONKEY'Sの初代リーダーとして活躍し、当時中学生だった安室奈美恵を支えた。

 

 

●あぶないみずぎ

 

MSX版にのみ登場するアイテム。

 

王女に何も装備させない状態でラダトームの王様に話しかけると貰える。

 

教会のSEが鳴り、あの一枚絵が登場する。

※MSX2版でもイベントはあるが、一枚絵は出てこないw

 

 

装備すると、たまに敵が見とれるらしく、シドーにも有効らしいw

 

MSX版を持っている方は確かめてみてはどうでしょうか。

 

 
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