こんにちは。
2月にしてはおだやかな陽気の日曜日。
いかがお過ごしですか?
天気予報によれば、どうやら今週はあたたかな日が多そうだとか。ありがたいことです。
が、気になるのは花粉です・・・。
既に私の目や鼻にはきています。
みなさんは大丈夫でしょうか?
先日、額田がこちらの本を紹介していましたね。
私も気になり、図書館で借りてきて楽しく読みました。
そして他にもまた、長田弘さんの作品を色々と借りてきてしまいましたー。
ということで、再び(みたび?笑)長田作品について書こうと思います。今回はこちらです。
「水の絵本」 作・長田弘 絵・荒井良二 講談社 2019年発行
出版社の紹介文です。
「地球は水の星。人はみな水の星の子ども」と語っていた長田弘の『水の絵本』への思い。哲学的でもあり、やわらかなユーモアがちりばめられたことば。そのことばが表現するかけがえのない水の美しさ、かがやきを荒井良二が瑞々しく描いた新たなる名作。
長田氏の詩がキラキラしています。
音読というよりは、ゆっくりと黙読したい詩だなーと思いました。
少しだけ抜粋させていただきます。
どんな ものより すきとおってて
どんな いろも してないのに
どんな いろにでも なれるもの
この絵本を見た時にまず思ったのは、
「水」の絵本なのに、思いっきり緑色の表紙だなぁ・・・ということでした(笑)。
でも、この箇所を読み、腑に落ちました。
長田氏は、とても壮大なことをシンプルでやさしい言葉で書いています。でも、読み終える時には、氏の水に対する畏怖の念がこちらの胸を満たし、ずっしりとした読後感を得ました。
ここには書きませんが、ラスト、〆の言葉がとてもチャーミング。
ぜひ、読んでいただければと思います。
そして印象深いのが、荒井氏の絵です。
見開き1ページに、1行。
多くても4行までしかない短いことばに、荒井氏の絵がたっぷりと添えられています。
添えられている、という表現はちょっと違うかもしれません。
長田氏のシンプルな言葉を、力強い色彩とタッチでカタチにし、ぐいぐいとこちらの脳裏に刻みつけてくる。そんな印象を私は持ちました。
裏表紙です。
※図書館シールを隠すために筆箱を置いていることをお許しくださいませ。
そうそう、表紙のタイトル文字を見て「あ!」と思った方もいらっしゃったかもしれませんが、長田さんの詩も、荒井良二さんの書き文字で描かれています。
長田 弘さんの詩に、荒井良二さんの絵がコラボした絵本は、この「水の絵本」を含め、「森の絵本/1999年刊行」と「空の絵本/2011年刊行」の3冊があるそうですね。
こちらもぜひ読んでみたいなと思いました。
ということで、私の中では長田弘さんブームがしばらく続きそうです笑。
長田弘氏のこちらの本もとても良かったです。併せてご覧ください。
薫 20240211