おはようございます。

 

明日の神奈川近代文学館での会場リハーサルを前に、ご紹介したい本は↓

1975年 中公文庫 

武井武雄 著 「本とその周辺」

 

現在、神奈川近代文学館で開催されている「本の芸術家・武井武雄展」の主人公武井武雄氏が書いたエッセイです。

 

【本の内容】

本の美術にひたすら情熱を注ぎつづけ、多様な技法を探求しつつ、徹底した完璧主義により珠玉のような手作りの本を生み出す苦心と喜びを、名匠の人間味あふれるエピソードをまじえながら書いています。

 

 

7/17(月・祝)「海の日」に開催される私たちの朗読コンサートでも参考にさせて頂いた本の中の一冊です。武井氏の徹底した・・・というように、内容は専門的で素人の私が理解するには難しく、ところどころを読んでは「難しい・・・」と他の本たちに比べて開くことは少なく、そっと横に置いておくことの多かった本です。スミマセン。

 

 

ちなみにこの本は以前「イルフ童画館」へ行った時に購入したものです↓

 

 

そして、先日文学館の展示担当のHさんとお話させて頂いた中で、小田原の寄せ木細工職人も武井氏の刊本作品に関わっていたことを知りました。私が箱根や小田原に近い県西地域におりますので、とても気になりました。そこで、もう一度読み返してみたところ、「本の表現様式」の「寄木」という部分に詳しく書かれているではありませんか!

 

早速、箱根郷土資料館の学芸員さんにお願いして、武井武雄刊本作品31「木魂(こだま)の伝記」で挿絵を担当した一ノ瀬氏について教えていただきに行きました。一ノ瀬氏は昭和29年神奈川文化賞第三回工芸で受賞されている寄せ木細工職人でいらっしゃいました。箱根では展覧会も開かれたことがあるそうで、その時の図録なども見せていただきました。

 

文学館の本番では武井氏の刊本作品を三冊朗読致します。その中にこの「木魂の伝記」は入っていませんが、展覧会の会場には展示されています。また、寄木細工の本のケースなども展示されていたと思います。

 

 

一冊の本を通して、また、展覧会を通して色々発見して、勉強させて頂きました。花音メンバーは本当に勉強家なんです(笑)

 

その成果を是非本番、会場でご覧いただけたら幸いです。

 

 

申込は神奈川近代文学館のホームページ

こちらから↓

https://www.kanabun.or.jp/event/18044/

 

 

 

明日のリハも頑張ってまいりましょう~

その様子は次回の薫さんのブログでご紹介できるのではないでしょうか・・・

お楽しみに!

 

泉 20230706