今週はあまりお天気が良くないようで残念です。

 

最近、薫さんが私のことを「山ガール」と言ってくれるのですが、本当の姿は「登山初心者の山に登ってみたいオバさん」であります(笑)。なので、時間があって雨が降らなければどこでもいいので登山訓練ウォーキングをしています。

 

私事ですが、山に行くようになったきっかけは、近所にお住まいの多才な憧れの先輩女性がくださった山の本です。もう既にたくさんいただいているのですが、今回は、先日私が実際に行った霧ケ峰高原車山肩にある「コロボックル・ヒュッテ」の創始者が書いた本をご紹介したいと思います。

 

 

(このところ私の趣味の本の紹介のようで恐縮です。)

 

 

2002年出版 平凡社ライブラリー 

手塚宗求 著  新版「邂逅の山」

 

≪手塚宗求氏について≫
1931年、長野県生まれ。1956年、24歳の時に霧ヶ峰・車山の肩に「コロボックル・ヒュッテ」を創設。山小屋経営の合間に執筆活動。「邂逅の山」のほか「山をめぐる人と書物」「諸国名峰恋慕   三十九座の愛しき山々」など山や山小屋に関する本を多く執筆。『山小屋の文人』と言われているとか・・・

 

≪裏表紙より≫

昭和31年夏、霧ヶ峰・車山の肩に小さなコロボックル・ヒュッテが建った。飯炊きと洗濯が上手で、太くてごつい手、20貫の荷物を背負う広くて厚い肩を持った、無口で仏頂面の小屋番を夢見る若者だった。草原に見る、新たな発見と驚き、静かな感動。山小屋で綴られた「草原に潜む文学」すべて貴い内なる産物である。

 

 

山の文芸誌『アルプ』に掲載された三十七編の中から十九編が掲載され、31年間のランプ生活の中で綴った山小屋での生活、出会った人や出来事について書かれています。

山小屋を自分の手で作り、登山者を受け入れるために必要な物資を運び、自分たちの生活、子育てがどれほど大変だったか・・・

 

 

学生時代の後輩が山寺で僧侶の修行をしているのを知り、また再度会いに行った話が、本のタイトル「邂逅の山」になっています。その他、自然の織りなすさまざまな風景描写がすばらしく、もう一度あらためて霧ヶ峰車山へ、そして、このヒュッテに行ってみたいと思わせてくれます。

 

 

最後の方に出てくる「カウ・ベル」のお話では、ヒュッテのシンボルとして飾られていたカウ・ベルが無くなったが戻ってきたという話がありました。私が行った時に果たして、そのカウ・ベルはあっただろうか?と写真を見返しても映っていません。本の表紙をよく見るとカウ・ベルが描かれています。

 

 

ちなみに入り口の写真↓

この写真ではもちろんカウ・ベルの確認はできませんね。

 

実はこのコロボックル・ヒュッテには二度立ち寄っています。人気のポルシチが美味しくて、多くのお客様の姿が見られます。

 

 

一度目はポルシチでしたが、二度目は今月、チーズケーキとロイヤルミルクティを頂きました。食いしん坊ですから!(笑)

 

現在のオーナーは本の中にも登場する二代目・息子さんになっているようです。

 

私に下さった本には作家さんの直筆サインが入っていました。

ご本人の字を見ると実際に会っていなくてもお人柄が想像できて嬉しいです。一緒に写っている「まいにち富士山」という本と一緒に今回頂きました。富士山に登頂できるように日々精進したいと思います(笑)

 

 

あらあら・・・私は何に向かっているのでしょう?

 

 

今月23日には花音朗読コンサートが神奈川近代文学館で開催されます。詳しくは文学館のホームページをご覧ください。↓

既にたくさんの方から「行きますね~」と言っていただいて、嬉しい限りです。来週には会場でのリハーサルも予定されていますので、頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

 

泉  20220908