おはようございます。

今朝はたくさんお洗濯をして、たくさん干しました(笑)

その理由は・・・最後に書きますね。

 

さて、今日も須賀さんの本を紹介したいと思います。

 

それは↓

須賀敦子/著 舟越桂/カバー作品 筑摩書房1998年発行 

「遠い朝の本たち」

 

この本を選んだ理由として

その一 須賀さんの本の本だから

その二 カバー作品が魅力的だから

その三 内容に北海道が登場するから

 

【本の内容】

須賀さんが病床で最期まで推敲を加えた一冊だそうです。須賀さんが出会い、愛しんだ文学作品の数々を、記憶の中のひと人とのエピソードや、戦中戦後、当時の風景と一緒に描かれている短編のエッセイ集です。

≪目次≫

しげちゃんの昇天
父ゆずり
ベッドの中のベストセラー
本のそとの「物語」
『サフランの歌』のころ
まがり角の本
葦の中の声
星と地球のあいだで
ひらひらと七月の蝶
シエナの坂道
小さなファデット
父の鴎外
クレールという女
アルキビアデスの笛
ダフォディルきんいろにはためいて…
赤い表紙の小さな本

 

須賀さんが小さな頃にどんな本を読んでいたのか?周りの人たちがどんな本に興味を持っていたのか?等々、須賀さんの育った環境も想像できる内容です。

 

 

以前、薫さんが「装丁に彫刻家の舟越桂さんの彫刻が使われていた本のことはなぜか知っていて・・・」と書いていましたが、表紙の写真を見ていただくとお分かりかと思いますが、この「遠い朝の本たち」も舟越氏の彫刻作品です。須賀さんとお父様かしら?と思える彫刻です。

そして、さらに↓

裏表紙の作品は木の板で作られた「木っぱ人形」たち

 

こちらもとっても素敵で面白くて・・・どちらかというと裏表紙の方が私は好きです(笑)。いつも本を読み終えて裏表紙を見て、ホッとしたり、感動がよみがえってきたり、もう一度表紙を見て見たくなったり、本を逆さに開いてみたり・・・本の装丁が作品に与える印象や影響は大きいなぁ~と思います。

 

 

 

そして、その三の北海道が登場するからというのは、私が土曜日まで北海道に行っていたという単純なことなんです(申し訳ありません)。

 

本の最初と最後に書かれているエッセイに登場する須賀さんの学生の頃からの友人「しげちゃん」が北海道の修道院にはいっていて、須賀さんの夫が亡くなった時には、だれからももらったことのない長い手紙がイタリアに届いたという話と、「赤い表紙の小さな本」はお誕生日に友人、知人、叔父叔母、いとこが小さな言葉を添えて署名してくれている本の中に、その一人として登場しています。

しげちゃんは「個性を失うという事は、何を失ふのにもまして淋しいもの。今のままのあなたで!」19・10・12

と書いてくれたそうです。私も、この言葉大好きです!!

 

 

須賀さんの言葉や文章は大好きで、人間としてもすごいな~と思うのですが、この「しげちゃん」という人物もとても興味深く思った作品でした。

 

 

相変わらず、まとまらない文章ですが、最後まで読んで下りありがとうございました。

 

 

 

そうそう・・・北海道から帰ってきて洗濯物がたまっていたというのが、冒頭の話のオチでした(笑)アシカラズ!

 

最後に雪の北海道の一枚です↓

 

 

 

泉 20220117