おはようございます。

朝日が昇る時、空の色がとっても綺麗で

振り向くと富士山もうっすら紅くて・・・

 

寒いのに心がポカポカします。

 

まどさんのように自然を感じて、言葉にするのは難しいです(笑)

 

まだまだ続く「大好き・まどさんの巻」5回目です。

 

まどさんの詩のなかで、薫さんは「するめ」が好きだと書いていました。知っています!薫さんは、いつも「するめ」の詩を絶賛していますから(笑) そして「するめ」ファンは多くて、詩人・工藤直子さんもお好きだそうで、まどさんの命日に開催された「まどさんについてのおはなし会」で「するめ」についてお話されたそうです。

 

なので、僭越ながら、私も好きなまどさんの詩をひとつだけ、紹介させていただくと・・・

 

くまさん

 

はるが きて

めが さめて 

くまさん ぼんやり かんがえた

さいているのは たんぽぽだが

ええと ぼくは だれだっけ

だれだっけ

 

はるが きて

めが さめて 

くまさん ぼんやる かわに きた 

みずに うつった いいかお みて

そうだ ぼくは くまだった

よかったな

 

この詩を読んでから、毎朝鏡を見て、私も私で良かったなと思えるように過ごそう!と思っています。

 

 

さて今回、とうとう、まどさんのお顔が登場!

「まど・みちお え てん」図録より中表紙

      2009年 周南市美術博物館で開催

 

 

 

薫さんも、まどさんの絵について書いていましたね。実は私もまどさんの絵が大好きで、展覧会の図録を購入しています。2010年の川崎市民ミュージアムでの展覧会の時に購入したものですが、発行はその前の年、2009年まどさんの故郷山口県周南市の美術館博物館で開催された時に出版されています。

 

 

まどさんの詩人としての原点は、9歳まで過ごした周南市での生活ではないかと言われています。その後、両親の住む台湾へ移住するわけですが(詳しい生い立ちはまどさんの年表をご覧いただくとして)・・・その台湾で工業高校を卒業して、土木設計の仕事をしていたときに幾何画法を学んでいたそうです。なので、まどさん自身が描いたまるい抽象的な「ぞうさん」ができたんだな~と思ったりします。

 

2009年発行図録表紙

 

 

 

2010年に開催された「まど・みちお え てん」の

チケットとチラシと図録

 

全部「ぞうさん」で揃っています(笑)

 

 

図録の裏表紙

 

ほんとに詩人のまどさんが描いたのか?

別のまどさんがいるんじゃないか?

と思ったります。すごいです!

 

 

この図録の中に「ぞう」もありますが、「クジャク」という同じグリーン系で同じ雰囲気?の絵もあって、このクジャクはまどさんのお母さんのことではないか?と詩人・阪田寛夫さんが「まどさんのうた」という本の中で書いています。もちろん「クジャク」という詩もあります。

 

「まどさんのうた 阪田寛夫」 童話屋

 

童話屋さん出版のおなじみ小さな詩集のシリーズです。まどさんの詩に、阪田さんの解説のようなものがついているのですが、それは直接まどさんからお聞きした内容がほとんどです。私が勝手に解釈している詩の意味と比較したり確認したりして読んでいます。

 

その中で、有名な「ぞうさん」のうたは、「象の子が、鼻が長いね、と悪口を言われたら、しょげたり腹を立てたりしないで、一番好きなかあさんも長いのよ、と誇りをもって答えた。それは象として生かされていることがすばらしいと思っているからです。だからこの歌は象に生まれて嬉しい象のうた」と、まどさんはおっしゃったというようなことが書かれていました。

 

最初に紹介した「くまさん」の詩に通じることだな~と思いました。

 

 

図録には2009年から再び描かれた作品がありました。とてもきれいな暖色系の半円と寒色系の半円が上下にずれて描かれていて、その間に丸い葉っぱとピンクの花が連なっていてすてきなんです。

 

まとまりなく申し訳ありません。

まどさんを知る本を二冊紹介させて頂きました。

 

 

 

泉 20211210