こんにちは。いいお天気ですね!
前回の額田のブログでは角野栄子さんの本のこと、たくさん触れていましたね。
そうそう。先日、NHKで放送された角野さんを取り上げた番組、拝見しました。86歳の角野さんと、21歳の女優上白石萌歌さんとの「ガールズトーク」。楽しかったなぁ。
角野さん、やっぱりおしゃれだし、お話もさすがでした!!
そして、私、萌歌さん、大好きなんです。
舞台「魔女の宅急便」でキキを演じたという萌歌さんの映像も紹介されていましたが、とっても可愛かった!
・・・と、感想はこれくらいにしまして。
額田のブログ内に、チラッとこの作品のことも触れていましたね。
「密林一きれいなひょうの話」。
工藤直子さんの絵本です。
花音の活動初期の頃、よく朗読させていただいていました。
今回はこの作品について書こうと思います。
密林一きれいなひょうの話 おはなし・工藤直子 え・和田 誠
あらすじ
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ある日、密林に住む一頭のひょう(豹)がくしゃみをして目覚めると、
自慢の「斑点(ハンテン)」がなくなっていました。残った斑点は3枚だけ。
たった3枚ではどうしようもないということで、なくなった斑点を捜しに出かけます。
次々に出会う動物たちに聞いて歩きますが、なかなか見つかりません。
それどころか、3枚だけ残った斑点も(平和的に)持っていかれてしまいます。
さて、ひょうの斑点は無事にみつかるのでしょうか?
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タイトルに漢字で「密林一」なんて入っているし、主人公は「ひょう」だし、表紙の図柄や色が渋いので、いったいどんなお話し? と思うかもしれませんね。
でも、中を開くと、とても和やかな世界が広がっているんです。
主人公の「ひょう」はぜんぜんこわくありません。
登場してくる動物たちもみんな、とぼけた感じで可愛い。
お話の起承転結すべてに、工藤直子さんらしい自由な発想が詰まっています。
そしてこのお話を大きく膨らませているのが和田誠さんの絵です。
特にラストに近づくにつれて華やかになってきて、軽やかに風を切って楽しそうに草原を走るきれいなひょうを目の当たりにした日には(笑)
表紙を見ているだけだと想像がつかないかも。
グラフィックデザイナーであり、イラストレーターである和田誠さんを存分に感じる絵本でもあります。
ちなみに、花音のメンバー間ではこの絵本のことを「ひょうくんのおはなし」と言ってます。
つい、「ひょうくん」と言ってしまうのは、見た目も行動も言動も可愛いからです。
背表紙のトコからも、その可愛さが漂ってきていますよ。
見えにくいので、アップします。
ちゃんと斑点がついていますね。
「友達は海のにおい」の時は、長新太さんとでしたが、こちらは和田誠さんと。
工藤直子さんのつくる自由で瑞々しいおはなしが、個性あふれるイラスト(絵)と組み合わさることで、より一層、魅力的な空気をまとい、素敵な絵本になっています。
どこかで見かけた際には、なぜ、ひょうくんが密林一きれいになったのか確認してみてくださいね(^▽^)
薫 20211104