本日は国内有数の環境コンサルティング会社からの依頼で上記タイトルを目的としたアドバイスを現地で行いました。専門職員2名お見えになり、私の解説と作業手順を丁寧に記録を取っていただきました。現状の問題点、分析、提言、考察、断面図の位置等についても紹介しました。
調査報告の後に手順に沿った現地改変作業となります。細かな作業なので時間と予算が必要となりますが安全で生物多様性を育む豊かな樹林環境を整える土台作りを頑張って欲しいと思います。そんな土台作りのお手伝いをさせていただき嬉しく思います。
毎木で観察するとすでに手遅れとなり生存が難しい個体がかなり観察されたことは大変残念です。一年前に対策をとっていれば伐採撤去を免れた個体も多数確認されました。しかしながらシードリングバンクも多数確認されましたので樹林の回復力は期待できます。
里山の樹林環境は様々なストレスで壊滅的な場所も少なくありません。現場は大変混乱しております。私は約50年間現場で草地、湿地、竹林、植林地などの生態管理等を専門に行ってきました。なんちゃって専門家(大学教授をも含め)実践的なアドバイスができる方がほとんど育っておりません。何かが発生してからああすれば良かったのに。こうすれば良かったのにと後出しばかり。これまで私が調査、アドバイスをした場所は全て安全で生物たちが暮らす環境回復が観察されたおります。ブログでも度々紹介さておりますが「かのこ環境大学」は様々な環境を育て具体的な管理で生物多様性などを回復させるための授業を行っております。小さな田舎の講座ですが受けるだけの価値は大いにあります。肩書きよりも本物の方が本当に育って欲しいと思います。本日の現場を見て改めて考えさせられました。