日原電が24日東海第二原発の20年延長運転を申請しました。日原電はこの3年余りの間周辺住民の全戸に「東海第二発電所からのお知らせ」という新聞折り込み広告を定期的に配ってきました。その「お知らせ」の最下段にはいつも「新規制基準への適合性確認審査については、安全性向上に資するものであり、再稼働に直結するものではありません」と書かれていました。しかしやはり「直結」していましたね。再稼働しないなら20年延長運転申請などしません。24日を以って日源電が長い間東海第二原発の周辺住民に嘘をついていたことがはっきりしたのです。

 日原電は原発の解体引当金を敦賀原発3、4号機の建設などに流用していました。東海第二を廃炉にしたくてもその為の費用がありません。つまり彼等としては再稼働するしかないのです。原発の20年間延長稼働は将来の電力供給不足が見込まれる場合など、極めて例外的に認められるものであり、日原電の経営の都合で認められるべきではありません。そして我が国は最早日原電の供給する電力無しでやっていけるのです。

 東海第二は福島第一の事故機と同じ沸騰水型原発です。西日本に多い加圧水型原発と比較して事故に際しての脆弱性はより高くなります。原子力規制委員会は決して延長稼働、再稼働を認めないでください。加えて東海第二の30km圏内には国内最大の96万人が住んでおり、事故時の避難計画も満足に立っていません。国民の大多数は脱原発を望んでいます。そしてこの96万人の大多数も同様です。茨城県と東海村、水戸市、日立市、ひたちなか市、常陸太田市、那珂市は今後再稼働に際して事前同意を求められますが、決して同意してはなりません。

 チェルノブイリと福島第一の原発事故の惨禍を目の当たりにした今日、果たして日原電のような原子力発電専業会社の存続が許されて良いのでしょうか。決して良いはずは有りません。同社は速やかに原子力設備解体を担う会社に生まれ変わるべきだと思います。その様に変化して初めて国民に認められ、受け入れられる会社になり得ると思うのです。 
 歯周病患者の皆さん、歯周病に専門医が居ることを御存じですか。私は最近まで知りませんでした。歯医者には40年ほど前から通ってきましたが、どこでも同じと考えていたのです。

 1年ほど前にトウモロコシを齧っていて下側前歯がぐらつきました。多発性骨髄腫患者は骨が解ける傾向があり、私も骨を強くする薬(BP剤)を処方されていました。ところがこの薬の副作用として顎の骨が解けること(顎骨壊死)が有るのです。主治医は「下側前歯がぐらついた」と聞いて即この薬の処方を中止しました。

 しかし私は自分が歯周病患者であることを承知していました。顎骨壊死よりも歯周病のせいだろうと察していたのです。そこで長年通っているA歯科に行き、「下側前歯がぐらついた」と告げました。しかし「貴方のブラッシングは完璧なのでこのまま継続して歯茎を引き締めてください」との見立てでした。

 それではこれまでと何ら変わらず、歯の劣化は止まりません。そう考えた私はネット上であれこれ検索するうちに「歯周病専門医」なる言葉を見つけたのです。「こんなものがあったのか」という思いでした。更に調べると地方の我県内に数カ所有り、何とそのうちの1カ所が更に田舎の我市内に有ったのです。

 背骨の圧迫骨折で遠出の出来ない私にはとてもラッキーでした。早速そのB歯科を訪ねたのがこの春のことでした。そこでは歯茎のレントゲンを撮り、歯槽ポケットを測定し、赤色染色で磨き残し検査をし、ブラッシング指導を受けました。使う歯ブラシまで変更されました。その後数回の磨き残し検査とブラッシング指導を繰り返し、今ではすっかり免許皆伝の腕前になりました。

 同じ市内にありながらなぜもっと早くからここを知り、ここに通わなかったのかとつくづく思うこの頃です。歯周病患者の皆さん、専門医にかかっていますか?もしまだなら是非最寄りの専門医を探して訪ねてみることをお勧めします。 
 総選挙もあと1週間を切りました。世論調査では与党が堅調で自公合わせて300議席を窺う勢いです。この期に及んでリベラル勢力拡大を期する市民、有権者が採れる作戦はひとつです。

 まず小選挙区では区ごとの候補者構成によって以下の対応をお願いします。尚ここで与党とは自民党又は公明党及び与党系無所属を、野党とは立民党、共産党、社民党及び野党系無所属を、第三極とは希望の党、維新の党及び諸派等を指します。皆さんの日頃の支持政党とは異なるかも知れませんが、何卒現政権打倒のための作戦ですので曲げてこれにご協力願います。

1.与野党一騎打ちの区(第三極候補の有無にかかわらず)では迷わず野党候補を選んでください。
2.与党対野党複数候補の区(同上)では野党のうち当選可能性の最も高い候補を選んでください。
3.与党対第三極の区では第三極の候補の中から最もリベラルな候補を選んでください。

 次に比例代表では立民党、共産党、社民党のいずれかを選びましょう。これは皆さんの日頃の支持政党の通りで良いと思います。

 無党派の皆さん。今盛んに「積極的棄権」を呼びかけている人が居ますが、「棄権」は実質的な与党支持に他なりません。この呼びかけ人は与党の関係者である可能性が高いと言えます。現政権による突然の衆院解散の真の理由の一つは「森友・加計・日報」問題隠しです。これ以上国会で追及されると政権維持が危うい所でした。もう一つは野党第一党民進党の窮状を好機と見たのです。更には緊迫する北朝鮮情勢を利用しました。津軽海峡上空を通るミサイルに対して遠く離れた山梨県までJアラートで脅したのは、出来るだけ広範囲に「国難」を印象付け、9条改憲を有利にするためと思われます。

 トランプ米大統領は好戦的な右翼政治家で、オバマ政権の実績を目の敵の様に打ち壊そうとしています。最近もイラン核合意を破棄しようとしましたが、米議会や欧州の指導者に反対されて断念しました。一方北朝鮮情勢はどうでしょう。中露韓更には米国も対話路線を探り始めていますが、日本のみ「対話でなく圧力を!」と言い続け、トランプ氏を諫めるどころかけしかけているようにさえ見えるのです。先の津軽海峡通過ミサイルはこれに対する北朝鮮の報復だったのかも知れません。ところが安倍政権はこの選挙期間中に更なるミサイル発射があれば、尚「国難」選挙に有利と計算している節さえあります。

 トランプ氏と安倍氏の併存は現在の東アジア情勢にとって危険だと思いませんか。せめてわが国だけでもこの選挙で安倍政権を倒し、憲法を遵守し民主主義を重んじる政権に変え、欧州の様にトランプ氏の暴走を抑える側に回らねばなりません。どうか皆さんの力を貸してください。上記の投票作戦に参加していただくようお願い致します。

 
 25日からの約一週間、総選挙情勢はめまぐるしい変貌を遂げています。小池都知事が代表となって希望の党が創設されるや否や、民進党は略解党してこれに吸収されようとしています。「安倍政権を倒すためなら何でもする」という前原代表の言葉に民進党内ではさしたる反対も無かったようです。

 「安倍政権を倒す」ことには何の異論もありません。しかしこれで民進党内のリベラル勢力がはじき出されることになりそうです。小池代表は民進党議員からの公認申請に対して一人一人吟味した上で公認するとしています。「リベラルはダメ」と明言してもいます。小池代表は日本会議の国会議員懇談会副会長でもあり、同顧問の安倍総理同様右派の政治家です。小池都知事は去る1日の関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典に歴代の知事が昨年まで寄せていた追悼文を今年は出しませんでした。記者会見では「(虐殺の事実は)歴史家がひもとくものではないかと思っている」と述べましたが、かつての中国等侵略に対する安倍総理の「侵略の定義はまだ定まっていない」という言葉と同様、我が国の過去の悪行を認めまいとする右派の政治家の片鱗が現れています。

 希望の党は選挙公約として「原発ゼロ」を掲げています。また改憲については「9条改定ありきではない」としていますから、選挙後も公約通りなら、安倍政権よりはマシと言えるでしょう。ただし安保政策は安倍政権と変わりがありません。何故なら小池氏は第一次安倍内閣で国家安全保障問題担当首相補佐官を務め、15年に強行採決された平和安全法制(戦争法案)の企画立案に参画しており、当然ながら採決で賛成したのです。

 来月の総選挙を自民党、希望の党の何れが制するかは分かりません。しかしどちらも改憲勢力であり、このままでは維新の会と合わせて2/3の議席に至る可能性は高くなります。これを阻止するためにはリベラル勢力を増やして1/3以上の議席を確保しなければなりません。我が国を再び「戦争する国」にしてはならないと考える国民の皆さん、今立ち上がってください。今声を挙げてください。そして共産党、社民党、民進党リベラル派を核としたリベラル勢力が1/3に達するまで増やしましょう。

 現憲法の平和主義、国民主権、基本的人権尊重の3原則は先の大戦で国内外合わせて数千万人の命と引き換えに贖われたものです。この3原則を守りたいと思う国民は過半数を超えています。ならば今こそこの国民の総意に沿った政治を選び取ろうではありませんか。


 



 
 民進党の代表選挙も終盤を迎えています。前原氏と枝野氏の一騎打ちになっていますが、あなたはどちらを選びますか?生憎私に選挙権がありません。でももし投票できるなら迷わず枝野氏に入れます。

 その理由は、今は4野党の選挙協力をすべき時だと思うからです。特に共産党との選挙協力は前原氏では充分に実現しません。10月に予定されている衆院3補選を4野党及び市民グループなどの総力を結集して勝つことにより、安倍政権を倒さねばなりません。3か所とも自民党の弔い合戦なのでかなり手強いのです。

 今後民進党が挙げるべき旗は「国民ファースト」ではないでしょうか。国民の大多数の本心は反戦であり、非核であり、脱原発です。憲法の国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を守りたいと願っています。安倍政権の政策はことごとくこれらに反するものでした。そして前原氏の立ち位置は安倍政権のそれに近い部分があります。これからの民進党はこうした大多数の国民の意思に沿い、その力を糾合した政党を目指すべきだと思うのです。安全保障も日米安保から国連安保に切り替えていくべきです。先月の国連核兵器禁止条約の成立は国連がその力を持ちうることを示すものではないでしょうか。

 民進党の主要な支持団体である連合内に原発推進勢力がありますが、これは国民ファーストに反する勢力であり、縁を切るべきです。また連合自身も真の労働者団体として発展を目指すならば、原発推進派を再生エネルギー推進派に変えていくべきです。更には大企業労組中心から中小企業労組、非正規労働者を含めたあらゆる労働者の団体に変身すべきではないでしょうか。

 民進党の皆さん、9月1日の投票では是非とも枝野候補を選んでください。 
 茨城県知事選挙が昨日告示されました。全国最多の7選を目指す現職橋本氏、自公政権が押す新人大井川氏、共産・つくば市民ネットワーク・新社会党が推す新人鶴田氏による三つ巴の選挙です。

 茨城県民の皆さん、非現職・反政権の鶴田候補を選びませんか。最大の理由は東海第二原発再稼働阻止です。

 橋本氏は公示前まで「安全と避難体制の実効性が確保されなければ認められない」としていましたが、10日の街頭演説で「無条件で認めない」と変えてきました。多選批判に加えて8年ぶりの保守分裂選挙に危機感を覚え、脱原発意識の強い層に手を伸ばして来たのでしょう。しかし当選の暁には再稼働容認に戻る可能性大です。何故なら彼は根っからの保守であり、産業界の意向に反する事はしません。また朝鮮学校への補助金停止や福島原発事故に伴う子供の健康診断不実施など、国の政策に従うのみでこれに反したり先んじたりはしません。2014年全都道府県で8位の財政力を持ちながら医療・福祉などの分野では最下位レベルに甘んじており、産業界に甘く、住民の命と生活に辛い姿勢は現政権のそれと同じものなのです。

 大井川氏は再稼働に関して「白紙」と言っていますが、当選後は「再稼働」に変わることは必定です。政権与党の推薦を得ており、その政策に反する事は許されません。

 ところで最近韓国が脱原発を表明しましたね。これでドイツ、台湾に続いて3か国目です。懸命な選択だと思います。福島第一原発事故の現状を見れば、それが火力や水力発電事故とはまるで次元の異なる深刻な被害を及ぼすことを我々は身をもって体験しました。しかし未だ身をもって体験できていない被害があります。それは高レベル放射性廃棄物による被害です。これをガラスで固化し、安定した地層深くに安置して10万年程寝かし、無害化するのを待つのです。その候補地を示す地図が先日発表されました。輸送の便が良い沿岸20km以内を含め、国土の65%が適地だというのです。

 しかし資源に乏しい代わりに火山が豊富で地震にも恵まれている我が国に10万年もの間安定した地層が有り得るのでしょうか。仮に今安全と思われる場所に埋めたとしても、1万年後に地殻変動が起こり、あの昭和新山の例の様に地中深くからマグマが上昇してガラス容器を溶かし、更には噴火して高レベル放射性廃棄物を地上広範囲に撒き散らさないとも限りません。そんなことは決して無いと誰が断言できるのでしょうか。その時1万年後の我らの子孫は甚大な放射能汚染に曝されるのです。

 その危険性に現政権は目を瞑っています。今の経済力を原発の電力で保ちたい一心です。1万年後のことは「そのうち何とかなるだろう」ということでしょう。時間のレンジは大きく異なりますが、国の借金をどんどん積み上げて子や孫の世代の富を先食いしている図にも似ています。今さえ良ければいいのだと…。改憲の為の議席を確保する為に、景気刺激策を続けるしかないのだと…。

 茨城県民の皆さん、東海第二原発再稼働阻止の為にこの選挙では鶴田候補を選びましょう。そしてそれは現政権への退陣勧告にもなり得るのです。
 去る3月の国連本部での第一回核兵器禁止条約制定会議において、不参加だった日本の机上に一羽の白い折鶴が置かれていました。置いたのは世界的なNGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」で日本に参加してほしいという意味を込めたとのことでした。次いで6月の第二回同会議では2羽の折鶴が置かれました。置いたのは日本原水爆被害者団体協議会(被団協)で「日本は総論では核兵器廃絶をうたうのに、各論では米国に配慮して行動できていない」と、唯一の戦争被爆国でありながら、協議に参加しない日本政府への失望の意思表示ということでした。

 そして昨日核兵器禁止条約は国連本部の会議場で採決の結果、賛成122か国、反対1か国、棄権1か国で採択されました。やがて50か国以上の批准を経て発効が見込まれます。発効すれば核兵器は「国際的な不正義」となり、その廃絶に向けての大きな前進となることは必定です。この度議長を務めたコスタリカ代表が採決の直後感極まっていた様子でしたが、それ程に特筆すべき成果でした。ただし返す返すも日本の不在が無念でなりません。

 戦後長きに亘って世界の核兵器廃絶運動をリードしてきたのは唯一の戦争被爆国日本です。そしてその原動力となったのは既に鬼籍に入った多くの人を始めとする戦争被爆者の皆さんの熱意でした。例え今回米国からの不参加要請を受けたとしても、「唯一の戦争被爆国」という特別の立場をもって会議に参加し、賛成票を投じるべきだったのではないでしょうか。ドイツやオランダと同じ行動を取る必要は決して無かったと思うのです。
 安倍政権は去る15日の未明、参院本会議において「共謀罪」法案を強行可決しました。参院法務委員会での採決を素っ飛ばした上での中間報告という形を取りましたが、かつてない強引かつ異例なやり方です。「共謀罪」法案は可決したいが会期延長は避けたい。何故なら加計・森友両学園問題のこれ以上の追及を逃れる為です。
 通常国会は閉会しましたが加計・森友両学園問題は引き続き追求しなければなりません。そして最初の大型選挙である都議選に持ち込みましょう。都議選は国政選挙ではありませんが、それに匹敵する大型選挙です。そこで安倍政権を打倒するのです。都民の皆さん!そして都民でない全国の皆さんも都民に親戚や友人・知人は居ませんか?その人たちに是非声を掛けてください。「安倍政権を倒しましょう!」と。
 立夏も過ぎ、周りの水田から蛙の合唱が聞こえる季節になりました。

 ところで蛙と言えば皆さんは「茹でガエル」という言葉を御存じでしょうか。蛙を熱い湯に入れると驚いて飛び出すが、水の状態から徐々に熱していくと変化に気づかずにとうとう茹って死んでしまうというものです。生物学的には否定されていますが、ビジネスの世界では経営環境変化に敏感であれと戒める言葉として良く使われます。
 私はこの言葉をデフォルメして「茹で蛙達」とします。蛙達はたとえ水温の上昇に気付いても周りを伺います。最初に飛び出しては臆病者と笑われるので我慢し、周りの誰かが飛び出したら自分も続こうと考えるあまりとうとう誰も飛び出さず全員が死んでしまうのです。

 日本国憲法は先日施行70周年を迎えました。当初は国民の殆どが満腔の賛意でこれを迎えたのです。その様子は当時の文部省が憲法施行直後に中学一年生の社会科教科書として発行した「あたらしい憲法のはなし」の文面に良く表れています。しかし朝鮮半島情勢が不穏になった1950年に副読本に格下げされ、更に52年からは発行停止になりました。
 その頃から我らを取り巻く水温が徐々に上がっていきます。50年に警察予備隊発足、51年に日米安保条約調印、54年に自衛隊発足、55年に自民党が綱領に改憲を盛り込んで結党…と「あたらしい憲法」に解釈改憲が積み重なっていきます。

 少し飛びますが、99年に国旗国歌法が施行されました。憲法19条で思想・良心の自由が補償されているにもかかわらず、公務員たる教師はその埒外に置かれます。2012年に自民党が「憲法改正草案」を発表しました。まるで先の戦争を引き起こした明治憲法に戻すかの様な内容です。ここからは第二次安倍政権での出来事です。13年に国民の知る権利を制限する特定秘密保護法成立、14年に武器輸出3原則を改悪して防衛装備移転3原則を制定、続いて集団的自衛権行使容認を閣議決定、15年に平和安全法制(戦争法)可決、先頃その構成要件である「駆けつけ警護」や「米軍補給艦防護」の実績を着々と積み上げています。そして今共謀罪を設けて国民の内心を縛ろうとしています。またこのほど教材としての教育勅語を閣議決定で認めたのは森友学園の園児たちの様にこれを唱和する姿を好ましく思い、広く普及させたいと願う政権の本心に違いありません。更には総理自ら改憲項目と改憲時期を表明するという憲法違反を犯すに至りました。今まさに我らの周りの水温は限界まで上がっています。
 
 1945年に成立した国連憲章に対して世界の平和を維持するための機関としての脆弱性を指摘する声が日本でも世界でも上がりました。それが世界連邦運動の先駆者たちの声でした。47年に施行された日本国憲法は国連が世界連邦に進化することを前提としている節さえ伺えます。しかし残念ながら未だに国連は進化していません。安保理は5常任理事国が拒否権を行使し合うあまり紛争解決の任務を果たせません。正式な国連軍は組織されず、武力は米軍など各国軍の寄せ集めで権威がありません。まるでやくざ同士の抗争の様なものでしかないのです。

 この70年余りの間世界は国連の強化・改革を怠ってきました。それ故中東では1948年以降戦火が絶えません。最近ではロシアが力ずくでクリミア半島を併合し、中国も力ずくで南シナ海の殆どを領有しようとして国際機関である常設仲裁裁判所の判決を無視しています。そして世界は今軍拡の時代に向かっています。中国の急激な軍拡と北朝鮮の核武装化に抗して我が国も米国も欧州も軍拡に舵を切りました。実に愚かなことです。人類はまた大きな過ちを犯すのでしょうか。

 今こそ私達は一斉に湯船から飛び出しましょう。そして声を合わせ、力を合わせてこの安倍政権を倒しましょう。市民が先頭に立ち、野党の力を結集して新しい政治を始めましょう。憲法を現実に合わせて変えるのではなく、現実を変えて憲法に合わせましょう。そうすれば日米安保条約も沖縄の米軍基地も不要となります。そのためには国連の改組・強化が必須です。世界の人々と力を合わせてこれを推し進める政治に変えていこうではありませんか。
 今朝の朝日新聞の「日曜に想う」欄は「平和の扇動者」と題してチャップリン映画「独裁者」の中の大演説に関するものでした。私もかつてこの映画を見て、この部分をリピート再生しつつ涙ながらに見入った思い出があります。中野好夫氏の名訳を以下に掲載します。

 (引用開始)――残念ながら、わたしは皇帝になどなりたくありません。そんなことはわたしの任ではありません。わたしは誰を支配することも、誰を征服することも、したくはありません。できることなら――ユダヤ人も、キリスト教徒も――黒人も――白人も、みんなに力をかして上げたいのです。

 わたしたちは、みんなおたがいに助け合いたいと望んでいます。人間とはそういうものなのです。わたしたちは、他人の不幸によってではなく、他人の幸福によって、生きたいのです。憎み合ったり、軽蔑し合ったりしたくはありません。この地球上には、みんなが生きてゆけるだけの結構余裕はあるのです。そしてこの大地は豊沃で、すべての人間を養うことだってできるのです。

 わたしたちは、自由に、そして美しく生きてゆくことができるのです。だのに、わたしたちはその途を見失ってしまいました。貪欲が人間の魂を毒し――世界中に憎しみのバリケードを築き――あのガチョウの足取りよろしく(ナチス軍隊の特徴だった歩調のとり方、いわゆるグース・ステップのこと)、わたしたちを不幸と殺戮の中に追い立てて行きました。新しいスピードが開発されましたが、結果はかえってわたしたちみんな、自分の穴に閉じこもるようになってしまいました。生活を豊かにするはずの機械が、逆にわたしたちを貧困の中にほうり出しています。知識はわたしたちを皮肉にし、知恵は非情、冷酷にしました。考えるばかりで、思いやりをなくしてしまったのです。わたしたちにとって必要なのは、機械よりも人間なのです。頭のよさよりも、親切、そして思いやりなのです。そうしたものがなければ、人間はただ暴力、一切はただ破滅あるのみです。

 飛行機とラジオはわたしたちの距離をちぢめました。こうした利器が持つ本来の性質は、人々の善意――世界的な兄弟愛――すべての人類が一つになることを、叫んでいるのです。いまこの瞬間にもわたしの声は、世界中の何百万という人々――絶望の中にいる男や女や子供たち――罪もない人々を拷問し、投獄する、ある組織の犠牲者たちの耳に達しているはずです。耳をもったすべての人々に、わたしは呼びかけたいのです。『絶望してはいけません』と。わたしたちを襲っているこの不幸も、それはただ貪欲のなせる業(わざ)――人類の進歩を恐れる非情な人間たちのつくり出しているものにしかすぎません。憎しみはきっと消え、独裁者たちは死に、彼らが人民から奪い取った力は、ふたたび人民の手にかえるでしょう。そして人間に死のあるかぎり、自由は決して滅びません。

 兵士のみなさん! みなさんはこれらのけだものたち――あなた方を軽蔑し――奴隷にし――あなた方の生活のすべて――何をすべきか、――考えるべきか、感じるべきか、そんなことにまで一々命令し、規制するこれらのけだものたちに、決して身をゆだねてはなりません。ただあなた方を猛訓練するだけ――飲み食いまでも制限し、家畜のようにこき使い、ただ大砲の餌食にするだけです。もはや人でないこうした人間たちに、決して身をゆだねてはなりません。彼らは機械の頭と機械の心だけを持った機械の人間なのです! あなた方は機械ではない、人間です。人間愛を心にもった人間です! 憎んではいけません! 愛を知らぬ人間――愛されたこともない、自然に背いた人間だけが憎むのです!

 兵士のみなさん! 隷属のために戦ってはいけない! 自由のために戦ってください! ルカ伝第十七章にはなんとありますか? 神の国は人の中にあり、とあるのです――それは一人の人間の中でもなければ、あるグループの中でもありません。すべての人間、あなた方の中にあるのです。力を持っているのはあなた方人民――機械を作る力、幸福を創る力をもっているのは、あなた方人民なのです! あなた方人民は、人生を自由にし、美しくし、この人生をすばらしいものにする力をもっているのです。だとすれば――民主主義の名において――それらの力を動員し、みんなで一つに手をつなごうではありませんか。新しい世界――みんなの人間に働く機会を与え、青年には未来を、老年には保障を与えてくれる立派な世界をつくり出すために、みんな立って戦おうではありませんか。

 もっともけだものたちも、同じ公約をかかげて権力を握りました。しかし彼らは嘘をついている! 公約を果たすつもりなどありません! 絶対に! 独裁者というのは、自分だけは自由にするが、人民は奴隷にするのです。いまこそ世界の解放のために戦おうではありませんか――国と国との障壁を毀(こぼ)ち――貪欲や憎悪や非寛容を追放するために。理性の世界をつくるために――科学と進歩がわたしたちすべてを幸福に導いてくれるような世界を創り出すために、さあ、みんなで戦いましょう。兵士のみなさん、民主主義の旗の下で、みんなで一つに手をつなぎましょう!

 ハナ、ぼくの声がきこえるかい? いまどこにいようと、さあ、上を向くのだ。空を見るのだ、ハナ! 雲が切れる! 太陽があらわれる! 闇が去って、ぼくたちは光の中に出るのだ! 新しい世界――貪欲と憎悪と残忍を忘れたよりよい世界が、いまや来かかっているのだ。空をごらん、ハナ! もともと人間の魂は翼をあたえられていたのだ。だが、ついにいまはじめて空を飛びはじめたのだ。虹の中へ ――希望の光の中へと、いま飛んでいるのだ。空をごらん、ハナ! 上を向いて!(引用終了)

 今から77年前のチャップリンの心からの叫びです。――国と国との障壁を毀(こぼ)ち――の部分はこの時すでに彼が「世界連邦」の様な統治システムを考えていたことを示しています。しかし残念ながら今でも世界にこの独裁者的な人物はいます。寧ろ戦後72年経ち、身をもって戦争の惨禍や愚かしさを体験した世代が消えつつあるからこそ独裁者的人物が増えているのでしょう。

 そして我が日本も例外ではありません。最近とみに力を付けつつある独裁者集団の理想はひと言でいえば「戦前の日本への回帰」です。彼らは国民主権、基本的人権、憲法9条に代表される平和主義を嫌います。憲法を改悪して天皇を元首と位置づけ、その威を借りて彼らが国民の主になろうとしています。共謀罪新設も、教育勅語やヒトラー「我が闘争」など矢継ぎ早の教育関連閣議決定もその一環なのです。

 もしあなたが我が国を「戦前の日本」に戻したくないなら、これらを決して許してはならないのです。その為に声を挙げてください!行動してください!国民の一人ひとりがそれぞれの「大演説」をしようではありませんか!