15日の日曜日に私の主宰しているボードゲームサークルが毎月開催しているゲーム会を行いました。
開始時刻の9時に集まった4人でまずは入手したばかりの本作から開始。ライナー・クニツィア作“ケルト・ダイス”です。
ドイツ年間ゲーム大賞に輝いた“ケルト”。拡張やらオラクルやらカードやらタイルやらといろいろな“ケルト”が作られましたがついにダイスゲーム版の登場です。
一度だけ任意のダイスを振り直せたり、特殊なマスに止まることで1手番追加やアイテムが手に入ったりと、コンパクトながらプレイヤーを惹きつける魅力もあって十分面白く仕上がっていると感じました。
勝負にこだわらない、ドイツゲーム入門者に最適の一作のひとつではないかと思います。
つづいて同じ4人で“ランカスター:新しい法”。
“ランカスター”は各パブリッシャーから充実したタイトルを発表するドイツゲーム期待の新鋭デザイナー、マティアス・クラマーによるワーカープレイスメントの代表作ですが今回は新たに発表された新しい法律を使用したセッションです。
もともと本作はゲームに新しいルールを加味する“法案”を上手く制することが勝敗に大きく影響を及ぼすゲームの肝で、そこが全く新しくなったとなればプレイングフィールに変化があるのは当然でしょう。
新法案はクセのない、全体のバランスを尊重した仕上がりという印象でしたが、一部には該当プレイヤーにペナルティを要求するものもあり、ややマゾ度(笑)は上昇しているかもしれません。
とにかく基本のシステムがしっかりしている良作なので今回も熱い駆け引きの絶えない白熱した2時間のセッションがしっかりと楽しめました。
とにかく法案の可否を重視しつつ、食客の収集も怠らなかったのが功を奏したのか、久しぶりに本作で快勝。
今回はじめて新しい法律を体験したのですが今のところ私としては旧法律のほうが好きだったりします。一部のプレイヤーに罰則をもたらすのは本作のカラーにはややそぐわない気がします。
昼食をはさんで、午後はこちらから。米国のゲームメーカー、ミニオンゲームズ発の“ソロモンの王国”です。
さきのセッションでの印象が良かったこともあってこの日も本作を持ち込みました。根幹となるシステムはクセのない明快なワーカープレイスメントです。
マップ上のエリアを“道”で接続することで連鎖的にリソースが獲得できるほか、マーケットにおけるリソースの交換、建物建設によるプレイヤー固有のアクション、神殿の建設寄与による他プレイヤーの占有エリアの利用等々実に魅力的なメカニクスの数々が明快かつコンパクトにまとめられており、高いプレイアビリティのお蔭で、プレイヤーは勝利のための戦略の組み立てに集中することができます。
今回のセッションでは序盤では資源地域の拡大に注力しましたが、神殿派プレイヤーの圧力に屈し(笑)、早々と路線変更、自分も神殿寄与に注力し、首尾よくハイプリーストの地位を確立することができました。神殿派でいくにしてもある程度の資源獲得ができる足場は不可欠かもしれませんね。
エリア拡大派の猛追を掻い潜り、神殿建設とマーケットでの勝利点獲得でリードを保ち勝利できました。
2回目となる今回のセッションでアメリカのゲームらしい大味さがやや気になりましたが、爽快なプレイングフィールとフリークを魅了する仕掛けの数々は少なくない愛好者に好意的に受け入れられる可能性も十分あると思います(しかしこのアートワークのB級ぽさはその障壁になっているかもしれませんねw)。
前回の初プレイ後の再戦意欲が大きかった“江戸”です。
ドイツゲーム大手のクィーンゲームズから発表されたアクションプロットがシステムの中心となる新作ドイツゲームです。
江戸やその回りの都市に建物を建てたり、商人と交易することで勝利点を獲得し、いずれかのプレイヤーが12点を越えるとゲームは終了します。
3枚のタイル計12のアクションから3つのアクションをプロットするだけのシンプルなシステムながら、勝つために考えなければならないことは少なくなく、プレイヤーは誰しもジレンマに身悶え必至となることでしょう。
経験者のTAKさんが序盤から積極的に特権タイルの入手に注力し、効率的なアクションの連続に常に後塵を拝す形となり、最終的にはフードサプライのマネジメントにも失敗するという、全くいいところのないまま完敗で終了。実に反省点の多いセッションとなってしまいました。
本作がゲームとして完成度が高いのかどうか、私の中ではまだ判断のつかない部分も多いのですが、運要素が少なく、言語依存皆無のドイツゲームということで最近のお気に入りの一作。今後もプレイを重ねていきたいと思います。
“江戸”でフリークたちが勝敗に凌ぎを削っている最中、隣の卓はこんなことになっていたので記念撮影。ハバの子供向けゲーム、“キャプテン・リノ”です。ここまでの高さになっているのはあまり見かけませんね。
ここからは軽めのゲームが続きました。まずは“リサイクル”を6人で。
先日の初めてのセッションで少なからぬ感銘を受けたタイトルです。
一昔前のドイツゲームを喚起させる実にシンプルな競りゲームで、こういうシステム命のシンプルなゲームは大好き。
6人だと緻密なゲームメイクを楽しむ側面は影をひそめ(まあもともとそういうゲームでもないかもしれませんがw)、パーティゲームに近いノリを楽しむ側面にシフトしますね。いやこれはこれでアリかと。全くいいところなく終わりましたが非常に楽しめました。
写真はありませんが、このあと“みんなのイーブン”を同じく6人でプレイ。
コミュニケーションゲームとしては可もなく不可もない標準作という印象。お題が当り障りのない無難なものが多かったせいではないかと思います。
“お邪魔もの”を6人で。
6人だとお邪魔者2枚、ドワーフ5枚でのスタートで、3ラウンドともドワーフ側勝利ということもあったせいか、本作ビギナーの私はややドワーフ側が強いような印象を持ったのですがこの辺りどうなのか、熟練者の方の意見もお伺いしてみたいものです。
誰が誰なのか、一種の正体隠匿系カードゲームで手軽にプレイできるまずまずの佳作。
ここからは残った3人で夜の部です。夕食休憩のあと午前のセッションが好印象だった本作を、今度は裏面の上級面を使ったセッションです。
表面との一番の違いは止まることのできない×印マスの存在で、このアイデアひとつでゲームの印象が随分と変わるものだな、と。
セッションはダイス運の女神が降臨したとしか思えない私の圧勝に。
まあ小難しいことを言うのは本作には蛇足以外のなにものでもないでしょう。家族や恋人同士でちょっとした楽しい時間を過ごすには最適のアイテムのひとつではないでしょうか。
アイゼンシュタインのカードゲーム“PAX”。
“ビブリオス”と同じように山札を引く度に三択の処理を選択していくカードゲームですが、ローマとの戦いという協力ゲーム的側面に、裏切りでの単独勝利というスリルあるメカニクスが含められているだけで、ゲーム性が格段に向上している印象があり、実はかなり好きなタイトルです。
またクレメンス・フランツのイラストレーションが大好きというのも本作の好印象に大きく寄与しているものと思われます。
セッションはローマ内通による単独勝利を狙ったものの失敗。勝利点判定にて残念ながら敗北しました。
いいゲームだと思いますが、インストがやりにくいのが玉に瑕なんですよね。
最後にこのハバゲームで〆ました。“クッキーそれともキング?”です。
山札をめくっていき、適度なタイミングで手札をプレイすることで累積した山札を獲得します。
獲得したカードの内訳に応じて金貨が獲得できます。
シンプルな子供向けゲームながら大人もしっかり楽しめる良作で流石はマルコ・トイブナーだなと感心。このデザイナーもまだまだ健在ですね。最近のハバでお薦めしたい一作。
複雑さを増すバリアントも用意されているようで、こちらも今後是非試してみたいものです。
以上にて当月のゲーム会も無事終了しました。
参加していただいた皆様に感謝。今後もご都合のよい時には是非お越しください。ではでは。