15日の日曜日に自宅ゲームスペース“UDA”にてゲーム会を開催、軽めのゲーム中心に12タイトルものゲームを消化しました。以下簡単にレポートします。
まずは本作“クフ王”から。
アブストラクトにイベントタイルで運要素を少々。あとはプレイヤー間の駆引きと若干のめくり運というゲーム。
家族でも楽しめそうなシンプルなルールでゲーマーもしっかり楽しめる60分でまずまずの好作の印象。実にドイツゲームらしいゲームです。
カラフルなスカラベがまた印象深いですね。このスカラベにはひとつ残らず“HANS IM GLUCK”の刻印がなされています。
つづいてマルセル・アンドレ・カサソラ・メルクル作“アッティカ”を3人で。
4種のリソースをマネジメントしながら自分の都市国家を発展させていきます。30ある全ての自分の建物をボード上に配置するか、神殿と神殿を自分の建物でつなげるか出来たプレイヤーが勝利します。
僕がボードゲームに興味を持ったころ話題になっていたタイトルで、その当時購入、プレイして以来だったので今回実に久しぶりのプレイとなりました。
マップタイルの追加、グループの完成によるボーナスの獲得、コストのかからない発展ルートなどなどシンプルでプレイアビリティが高い(建物の判別がやや煩雑ですが)にも関わらず、充分な駆け引きがたっぷりと楽しめるデザインはさすがはメルクル。
本日のベストゲーム賞は本作に。
メルクルのデザインは実にオリジナリティにあふれています。それはクラマーともクニツィアともブルクハルトともフェルトとも異なるものです。
“ジャンケンカードゲームファイブ”より“スパイラル”を。
ジャンケンのルールに従いつつ、場の状況にあわせて手札を減らしていくゴーアウト型のゲーム。
悪くはないのですがほぼ作業的というか、ほとんど戦略性、マネジメントの妙が感じ取れなかったのが残念。
まあ家族で手軽に楽しむにはいいかもしれません。がゴーアウト型のカードゲームなら他にもおすすめがいろいろありますが…。
ここから午後の部開始。4人になって“マジェラン”。
気鋭のデザイナー、トム・レーマンによる大航海時代をテーマにした競りゲーム。各種特殊能力が加味されていることで単純な競りゲームになっていないのがミソ。じつに戦略的な競りゲームとなってます。
またお金カードは額面で1金から9金の9種あるのですが1~3金は1枚3点、逆に7~9金は1枚1点という勝利点が付いているメカニクスがじつに憎らしいところです。
最初は相場観が掴めず、どれくらいビッドしていけばいいのか分からないかもしれません。各種探検家の能力も理解できた2回目以降のプレイで本作の本当の面白さを堪能できるかも。
じつにレーマンらしい、すっきりと硬派なデザインが好印象。最低4人は欲しいところがネックになるかもしれませんがリプレイに十分耐えうる体力はあると思います。
本日のベストゲーム賞次点その1。
最近のお気に入り“ディヴィナーレ”。初の4人プレイ。
全36枚のカードのうち各ラウンドで使われる24枚のカードの内訳を予想するゲーム、ということもできるかな。
ドラフト(4人だと3回)がシンプルな本作の骨子で、ここを制することで勝利に大きく近づけるのではないでしょうか。
シンプルなルール、収束性のよさ、雰囲気のあるコンポーネント、適度なインタラクション等々少なくない魅力的な特徴の数々。
反面、運要素の強さ、ままならなさのストレスなどはゲーマーから如何に評価されるのか気になるところでもあります。僕はこの時間で収束するのならこのバランスはありだと思います。
が、もう少し要素やメカニクスを追加して戦略性、マネジメントの面白さが堪能できた方が自分のツボではあります。
フリーゼの珍しいゴーアウト型トリックテイク“フォッペン”。4人。
これもシンプルなシステムのトリックテイクで、セッションはスピーディに進みます。
トリック毎に脱落した一人がそのトリックに参加できないため4人プレイとはいえ実質3人プレイになってしまうことから5人か6人でプレイしたほうが本作のポテンシャルを味わえるかも。
僕自身はまずまず楽しめましたがトリックテイクならではの駆引きの妙を十分味わうまでにはいかなかったのがやや残念といえば残念。
是非とも5人以上でやってみたいところです。そう思わせる魅力の片鱗は感じることができました。
フリーゼ続投、“ターボタクシー”。
ラウンド毎に出題に合わせてタイルを配置、最初に完成できた人に1ポイントでこれを全12ラウンド行います。
簡単なようでいて意外に難しく、できたと思って宣言した後で実は間違っていたということも少なくありませんでした。
こういうタイル配置ゲームは子供がやるととんでもなく早く処理する子もいそうですし、フリーゼのキッズゲームといえるかもしれませんね。
ブルクハルトの古い変則トリックテイク“命中”。ベルリナー・シュピール・カルテンというフリーク向けのマイナーなカードゲーム専門のパブリッシャーから発売されていたもの。今回ついに初プレイとなりました。(ちなみにこのメーカーからの“知略悪略”というトリックテイクが欲しいのですが今もって残念ながら未入手です。)
競り、手役の完成による得点、トリックテイクによる得点という三段階でラウンドが進んでいき、最初にゴールゾーンの61~70点にいずれかのプレイヤーが入ることでゲームは終了。66点にもっとも近いプレイヤーが勝利します。
流石はブルクハルト。トリックテイクを作らせたら独自のセンスを遺憾なく発揮する才能は素晴らしいですね。
さすがに幾ばくかの古臭さも感じましたが今でも十分面白かったと断言できます。
ここから夜の部。再び3人にもどりシャハトのカードゲーム“GOLD”。
2~3人専用というのも珍しいですがプレイ感がまた唯一無二の、実に独特なカードゲーム。
ロバカードの使い方、セット作成のタイミングなどから本作独特のジレンマが楽しめます。
この他に類を見ない独特のプレイ感は何度やっても新鮮で、毎度のことながらシャハトはよくこんなデザインができるもんだという思い。
これからも3人でやるカードゲームというシチュエーションで末永く取り上げられていくことになりそうです。
長らく積みゲーとなっていた本作を遂にプレイ。“テラノバ(新世界)”3人。
多人数アブストラクトです。手番には3アクション。人コマの移動と移動したコマのとなりに境界石を配置するという2種類のアクションを随時選択していきます。
石によって囲まれたエリアが3種類以下の地形で形成されていれば得点が発生します。3種類の地形の場合1マス1点、1種類の地形であれば3点というシステム。
囲んだマスが得点となるので感覚的には囲碁に近いですね。
囲まれた決算発生エリアでのマジョリティ判定もあり、絡めなかったコマは無得点のままゲームから除外されるという仁義なき戦いで、なかなか容赦のないもの。
大量リードを最後には差されて逆転負け。完全な頭脳戦は好き嫌いのはっきり分かれるタイトルだと思いますが、最後まで勝敗が分からないところなども含めてあくまでも完成度は高く、好印象。3人がベストかも。
これまた実に久しぶりのプレイ。ステファン・ドーラの“海賊組合”。
手番では海賊グループを作るか、船を襲撃するかの二択で、ルール自体は家族でも楽しめるシンプルなものながら、どのタイミングでどの船を襲撃するかのジレンマはしっかり楽しめるあたりにドーラのデザインの完成度の高さが窺えます。
セットコレクションの財宝ボーナスが大きいのでここを中心にしたアクションの選択が肝かな、と。
シンプルなシステムで適度なインタラクション、ジレンマが楽しめる、“適度ゲーム”の佳作。ドーラはこれくらいのボリュームのゲームを作るのが上手いですね。
今回の久しぶりのプレイでの印象が良かったのでちょっと持ち歩いて布教したり、他のプレイヤーの反応も知ってみたいと思いました。
最後に本作で〆ました。ライナー・クニツィア“サムライ”をベストの声もある3人で。
シンプルなタイル配置にめくり運少々といった感じ。
見通しのよい完成されたルールでプレイアビリティは抜群。そして3人でやる陣取りのなんと熱いことか!
この日のタイトル中、プレイヤー間の軋轢度はまず間違いなく本作がトップだったでしょうね。
日本人から見るとどこかコミカルな世界観を感じますが、全20枚のうち2枚ある特殊タイルの投入タイミングなどなど実にシビれるジレンマの連続で、BGGでの高評価もなるほど頷けます。
この緊張感の高さに拒否反応を起こすプレイヤーもいるかもしれませんが、巨匠クニツィアの作ったこれぞドイツゲームの傑作と言っても過言ではないかと思います。
本日のベストゲーム賞次点その2。
以上全12タイトル、朝の9時から夜の11時過ぎまでドイツゲームを堪能した一日でした。これだけの数を消化できたのはシンプルでインストに時間のかからないユーロタイプのボードゲームばかりだったせいかもしれませんね。
参加していただいた3名の方に感謝。また遊びましょう。では。