30日の土曜日に行われた自宅ゲームスペースUDAでのゲーム会でプレイされたゲームのメモです。


晴耕雨読


 ’96年のステファン・ドラ作“マラケシュ”から開始。


 隠れた名作をこの日ようやく初プレイ。


 何がどうこうということもないのですが、シンプルなシステムのみでフリークをも満足させるゲームは作れるんだ、ということでしょうか。こういうタイトルがあるから90年代ドイツゲームは全く侮れない。


 運要素なし、シビアな競りで損益分岐も計算できるので、勝利志向の強いプレイヤーばかりのセッションだと頭の痛い計算があちこちで発生するかもしれませんね。


 ずらりと並んだお客さまたちは某共産圏の別ゲームを想起させます。


 60分で終わる収束性の良さもあって評価は8.0。素晴らしいドラがここに。


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 つづいて’04年作、カタラ&フェドゥッティによる“イグルーイグルー”。


 裏向きのタイルをめくっては処理していくというのはまあ確かに逆カルカソンヌと言えないこともないですかね。


 しかし面白い試みが昇華されることなく出版されてしまった印象は拭えない部分も。


晴耕雨読


 タイルをめくっていく楽しみは確かにありますが、その後のボリュームが不足しているというか。


 このころのゴルトジーバーはすでに斜陽の時代だったのかも。6.0点。


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 3タイトル目はギュンター・ブルクハルトの“恐怖の光”。2006年作。


 いやー、正しくブルクハルト、この変態っぷりは彼ならでは(笑。褒めてますw)。


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 他人の場にプレイできたり裏向きにプレイして場のカードを消したりというメカは素晴らしい。


 これはもう少しやってみたい。最初は既存のカードゲームとのあまりの距離感に戸惑うかも。7.5点。


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 ’94年クーン作“ナイルの氾濫”。


 “カタンの開拓者”より前に発表されていた、ややストラテジックなドイツゲーム。


晴耕雨読


 一部ルール上の不明点があったり、このボリュームにしては収束性が今ひとつと、2013年現役プレイヤーの視点から見るとそういった不満はたしかにあるのですが、しっかりとしたドイツゲームではあり、各所で発生する駆け引きは楽しめました。


 この作者の無骨な作風は好きですね。7.0点。


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 ステファン・ドラ’97年のタイトル“ウムコプフウントクラーゲン”。


 ダイスロールの運要素が勝敗決定に色濃く影響を及ぼすのに盛り上がってしまうのだから面白い。


 競りのメカニクスやダイスのリロールの際の処理が良くできているな、と。


 各所で盛り上がりそう。7.5点。(←やや辛め)


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 “大相撲八百長札”。これは’98年アンドレア・マイヤー作“政治献金ゲーム(Stimmvieh)”のリメイク。


 元ゲームとの差分があるのかどうか確認はしていませんが今回は付属の日本語ルールでのセッションでした。


 美しいシンプルなシステムでジレンマも生み出しており、ファンが多いことも頷けるカードゲーム。


 流れ次第ではどうすることもできない場面もありますがまあそれもまた一興か。7.0点。


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 こちらは現代のゲーム、2012年クニツィア三部作のひとつ、“ロンド”を青面で。


 シンプルながらジレンマというまさにクニツィアらしいタイトル。


晴耕雨読


 素晴らしい間口の広さで、フリークも十分楽しめる良質なファミリーゲーム。


 “秦”も良かったですが気持ちこちらのほうが好きかも。


 収束性もよく7.5点。やりましょう!(笑)


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 ’03年作、フランソワ・ハフナーによるティルシットからの“マカバナ”。


 南の島を舞台に繰り広げられる陣取りゲーム。


晴耕雨読


 “バヌアツ”と同じく、こちらも背景は明るいにも関わらず、やってるのはドロドロそのものの心理戦というw いやはや素晴らしいw


 プロットした3枚のうち1枚開示するだけなのにそれだけで悶絶するような濃厚な腹の探り合い合戦が始まるのですから素晴らしいゲームデザインだなー、と。


 いろんな部分でのバランスが絶妙なのも完成度の高さに寄与しているのかなぁ。


 シンプルで美しく、収束性も十分で評価は8.5。入手が難しいのが残念。


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 これにて〆。出たばかりの新作、ボザ&カタラによる“星の王子さま”。


 シンプルなセットコレクションと一種の変形ドラフト。


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 原作のサンテグジュペリのイラストがまた素晴らしい。


 これもバランスが絶妙で、デザイナーの仕事っぷりを僕は評価したい。今年度ベスト適度ゲームの有力候補のひとつ。評価は8.5点。



 以上、意図してやったことですがやや古めのドイツゲームが多かった印象のこの日のゲーム会でした。


 新作ももちろんいいのですが魅力的な旧作が個人的にはまだまだ埋もれているようで、それもまたドイツゲームの魅力だと再認識した一日でもあります。

 ボードゲームの箱を開け、内容物の紹介をするシリーズの第15弾、今回は再版され、ホビージャパンから国内流通の始まった15世紀の地中海を舞台にした“セレニッシマ”の箱を開けます。


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 コスモス12インチのお馴染みのサイズです。


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 ボックス背面。届いたばかりで添付和訳ルールもまだ取り外していません。


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 まずは和訳ルールブックを丁寧に取り外しました。


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 ではカッターの刃を入れます。ぶすり!


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 切れ目からシュリンクを剥がしていきます。


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 ばさばさ…


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 ばさーっ、と一気にいきます。


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 はい、剥がし終わりました。実に美しいボックスアートが眼前に。


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 細部まで丁寧に描き込まれたイラスト。


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 ゲームデザインはドミニク・エアハルト。美しい外箱のイラストはデマグド、中身のアートワークはこれもエアハルトが担当しているようです。この人、絵も描けるんですね。


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 さてでは箱を開けてみます。ぐぐぐ…


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 ぱかり。ゲームボードが逆さまに入っていました。


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 ボードの下からは美麗なルールブックが。


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 そしてパンチングボード。1枚だけですね。


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 そして様々なコマの類い。ダイスやカードも入ってます。


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 入っていた内容物はこの通り。


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 コマ類の仕分けをします。まずはプレイヤー毎の木製コマ。


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 小袋に納入。


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 リソースの類い。人型のコマはスタートプレイヤーマーカーでしょうか。でも二つありますね。


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 そしてこちらがガレー船。本作のコンポーネントの中でもっとも存在感のあるパーツです。これらにひとつひとつシールを貼り、ナンバリングします。


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 全15隻、すべて貼り終えました。なかなかに壮観ですね。


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 付属してきた袋に納めましたがかなりパンパン!


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 ダイスはこの5つ。3面にドクロと4面にドクロの二種類があるのかな。


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 カードはこちら。ミニユーロサイズかな。


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 カードのアートワークも美しいですね。これをエアハルトが担当しているのでしょうか。


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 さてではタイルを抜いていきます。


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 はい、抜き終わりました。


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 コインでしょうか。裏面は額面によらず全て同一のデザインですね。裏返しておけば所持金の分からない作りですね。


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 コンポーネントを袋に納めました。


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 それでは箱に戻していきます。


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 片付ける前にボードを広げてみました。味のある良いボードです。大きさもかなりのもの。


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 美しかったので何枚かパチリ。これがエアハルト自身によるものなんでしょうね。素晴らしい。


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 では仕舞います。ボードでコマ類にふたをする感じ。


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 英文ルールブックを被せます。


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 このルールブックも非常に美しいものです。


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 さらに和訳ルールブックを重ねます。


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 ふたをして終わり。素晴らしい新版の“セレニッシマ”ではないでしょうか。


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 自室のゲーム棚に収めました。



 旧版にくらべコンパクトかつ機能的な新版セレニッシマの登場という感じでしょうか。イスタリにはこれからも過去の絶版名作の再版を期待したいところです。

 ここ最近プレイしたゲームのメモです。


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 キックスタートを依頼していたテイスティ・ミンストレル・ゲームズの新作“グランドフロア”、米国発のユーロです。


 ワーカー配置を主軸にしたシステムの骨太で質実剛健な経済ゲームながら、リソースに関しては繊細なマネジメントが要求される、完成度の高いゲームかと。


 各種アクションの配置マスそれぞれに異なるメカニクスが取り入れられており、プレイヤーを楽しませてくれます。


 4人でインスト込み5時間という長丁場でした。

 時間がかかるのがネックですが良くできており、流石はTMGだなー、と。評価はやや辛めで8.0点。


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 多人数アブストラクトの“カロ”を4人で。


 シンプルなルールに則って四色のブロックを配置していき、隣り合う2色のブロックの組み合わせで得点していきます。


 ゲーム的には深みを感じるまではいかなかったのですが、美しい木製のコンポーネントの存在感が十分で、これも現代のユーロゲームのひとつなのかな、と。


 評価は7.0点。


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 レオ・コロビーニの古典、“カール大帝”、3人。


 インストを受けた時点でワクワクするような、斬新ながらよくまとまったシステムはたしかに楽しめたのですが、勝敗にこだわるとキューブの引き運の強さが気になるあたりがコロビーニなのかな、と。


 このシステムなら勝ち負けにこだわったセッションを楽しみたい私には残念賞という評価。ただこのシステムを評価して点数は7.5点。


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 昨年のエッセン新作“スノードニア”、4人で。


 一見すると鉄道ゲームのようですが、中身は実にシンプルなワーカープレイスメントで線路を引くことはありません。


 イベントばかりが進み、プレイヤー側が十分なアクションをすることなく終わったセッションで、参加者からはどこかルールが間違っているのではないか、という声も出ましたが、精査してみても間違いはなく、鉄鉱石や石炭を溜め込みすぎた結果がこうなったのではないかと思ってます。


 他人が鉄鉱石を溜め込んでいるのであれば早々と鉄鋼に加工し、駅舎の建設に投資することで得点化し、先んじていくことが肝要なゲームなのではないかと。


 消化不良の感じが否めないので現時点での評価はしませんが、僕自身は面白いゲームである予感があります。おそらく7.5か8.0くらいはあげられる気がしています。


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 フリーゼのトリックテイクのメカニクスを採用したゴーアウト型カードゲーム“フォッペン”を5人で。


 シンプルながらヘタウマなアートワークと相俟って、独特のプレイ感と面白さをもたらす変わったゲーム。


 スートが偏っていたり、数字が小さいものばかりだと勝つのは単純に厳しいところは運ですが、こればかりは数ディールを消化することで解決するしかないでしょうかね。


 この奇妙な味を評価して7.5点。8点には残念ながら及ばずという印象。


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 SDJ受賞作“ヴィラ・パレッティ”を4人で。


 シンプルなバランスゲームながら戦略的な部分もあって、大人同士であればそれはそれで楽しみ方があるところは評価したいところ。


 ひとつ残念なのはルールブックの書き方で、このときはメビウス訳アーカイブを参照してのセッションだったのですが、分かりにくい点が何点かあり、未確認ながらこれはオリジナルのルールブックに起因しているのではないかと推測しています。


 実に繊細な操作が要求され、本気でやると神経をすり減らしますねw 評価は7.5点。


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 フランス人アラン・エプロンによるピュアユーロ、“バヌアツ”4人戦。


 ワーカー配置の一種のバリエーションをメインのメカに据えるドイツゲームストラテジー。


 他者の動向によっては1ラウンドの間全くアクションを行えないこともあり得るプレッシャーからか、南国を舞台にした晴れ晴れとしたアートワーク、コンポーネントとは裏腹に、セッション中の空気は重苦しく、ここで好みが分かれそうではある。


 考えどころの連続で時間はかかるかもしれませんが(実際本セッションは先の“グランドフロア”と同じくインスト込み5時間かかりました)、競技性の強いしびれるような手番の連続で、一部での高評価も十分頷けました。


 システム自体が込み入っているわけでもなく、純粋に戦略に思考を注力できる点は自分の好みでもあり、評価はやや辛めで8.5点。もう少し短かったら更に良かった。


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 シャハトの傑作のひとつ、“ムガル”を3人で。


 引き締まった、余分な贅肉のない完成度の高いシステムがもたらす圧倒的なジレンマ渦巻く世界。こういうタイトルを作ってしまうのが流石はシャハト。


 プレイヤーはいつでも勝利点を削ることで借金ができ、それが当然競りに利用できるわけですが、サプライが尽きたら無理になる点まで含めてジレンマとなっており、名作と言われるのもなるほどな、と。


 ぎりぎりカウンティング可能な分量だと思います。


 評価は8.5点。再版の話はどうなっているのでしょうか。


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 ワレス版ディプロマシーといわれた“帝国の闘争”の自身によるリメイク、“理性の時代”を4人で。


 ユーロゲームのワーカー配置のメカを上手く取り入れ、全体的な見通しにおいてよりクリアになっており(それはつまりプレイヤーが戦略的思考に集中できるわけで)、このリメイクは正解かと。


 “~闘争”にも見られた、ふたつの陣営に分かれてひとつのエポックを消化するこのメカは、やはり良くできているなー、と。


 叩き合ってナンボのマルチなので、ルールがプレイヤーを保護するドイツゲームとは全く異なる次元のゲームという側面もあり、プレイヤーは選ぶかも。


 1、2の両ターンで図らずも飛び出してしまい、第3ターンで袋叩きにあって最下位に。いやそこまでしなくても、とも思いましたが、マルチならまあ納得できますw


 いろんな作戦が用意されているようで評価は8.5点。


晴耕雨読


 ステファン・フェルトの新作“ボラボラ”。3人。


 “マカオ”、“ブルゴーニュの城”につづくダイストリロジーの〆の登場です。


 メインボードやマイボードを見ても分かるように要素は多めですが、各要素が機能的にうまく絡んでおり、テキストも皆無で、見た目ほど敷居は高くない、よく整理された好印象の持てるタイトルでした。


 何をやってもある程度は結果として(つまり勝利点として)反映される作りは、プレイヤーに余計なストレスを与えないためのものかもしれませんが、それが2時間のセッションの結果として各プレイヤーにほぼ同等の評価(つまり最終的な得点がほぼ同じになる)を与えたり、手番での選択の重みをなくすのであればそれはデザインとして評価できないというのが僕のスタンスです。


晴耕雨読

 本作にも当初そのような匂いを感じ、やや危機感を感じたりもしたのですが、終わってみれば各プレイヤーで点数的にもバラつきが生じ、それが各手番での判断の結果だと思われているので(少なくとも現時点では)、僕自信は本作を前向きに評価したいところ。


 まあとにかくプレイしていて楽しく、最近のフェルトのなかでは一番楽しめました。


 評価は辛めで8.5点。今後セッションを重ねていくことでさらに評価が高くなる可能性もあります。

 今期エッセンの新作の中で、すでにプレイしたゲームの印象などをまとめてみました。


 個人的な注目作のうち未だプレイできていないのが“テラ・ミスティカ”、“スノードニア”、“サバービア”、“北のヴェニス”、“ルール石炭輸送”、“タヒチ”、“グランドフロア”など少なくないのですがこれらはまた別の機会に。


晴耕雨読


 今期エッセンの個人的ベスト。


 フリークにはお馴染みの慣れ親しんだメカニクスと見たこともないド迫力の歯車から生まれた新しい傑作“ツォルキン”。


 ワーカープレイスメントの新機軸だが、いろんな意味でバランスもよく、随所で唸らされること多し。


 あえて欠点をあげるとすれば3人プレイ時のダミーの導入、初回時のインストの煩雑さなどだがいずれもプレイヤー側の贅沢な悩みでしかない。


 評価はやや甘めで9.5点。(プレイ回数5)


晴耕雨読


 今期エッセンの次点は“蟻の国”。


 フランスのフリーク向けメーカーの雄、イスタリからの、かつての黄金時代を思わせる快作。


 繊細なマネジメントと陣取りの妙。


 蟻の縄張り争いという斬新なテーマが完成度の高いシステムと見事にマッチングしており、フリークの心を掴む。


 マルチが嫌いでなければ是非どうぞ。


 評価は9.0点。(プレイ回数4か5)


晴耕雨読


 キーシリーズ最新作はシリーズ最高作だった。


 アイコン化された効果のタイルをめぐる仁義なき戦い“キーフラワー”。


 トリックテイクのマストフォローがごときメカニクスが実によく効いていて、ヒリヒリとする90分がまったくダレることがない。


 特異な緑ミープルという小技や故意にタイルのバランスを崩していると思われる点は手練デザイナーならでは。


 圧倒的な完成度の高さがここにある。


 評価は8.5点。(プレイ回数4)


晴耕雨読


 “トロワ”の作者の新作、“ギンコポリス(銀杏都市)”。


 最初プレイしたときはシステムやルールを追うだけで精一杯でしたが理解してしまえば存外シンプルなシステムで滅法面白い。


 今期エッセン中斬新さ、新規性で選ぶならこれ。


 まだ見えてない部分もありそうだが、ルールの洗練度など実に素晴らしく、流石はパールゲームズだと唸らざるをえない。


 評価はやや辛めで8.0点。(プレイ回数4)


晴耕雨読


 先述“キーフラワー”のブリーズデイルによるカードゲーム“ウィ・ウィル・ウォック・ユー”。


 ダッチオークションとセットコレクションを豊かなインタラクションの中で楽しむ。


 アートワークに目がいきがちだがシステムの完成度は抜群に高い。


 評価は8.0点。(プレイ回数5)


晴耕雨読


 シャハトのリメイク作“コール・トゥ・グローリー”。


 シンプルかつジレンマ濃厚なセットコレクション。何度かのリメイクを経て遂に完成した感強し。


 自分のセットが他人に上書きされる緊張感がジレンマをも生み出している。


 渋く美しいアートワークは“忍者刀”の人でこの人は日本風のイラストを描かせるとほんとに上手いな、とも。


 バリアント2種はまだ試していない。


 評価8.0点。(プレイ回数3)


晴耕雨読


 巨匠クラマー&キースリングによるハンスからの期待の新作。


 ゲーマーズゲームというにはシンプルすぎるピュアユーロの王道。このシンプルさは高く評価したいところ。


 慣れたら添付の上級ルールを導入できるなど懐は深い。


 ジレンマは素晴らしいが若干一本調子というか、盛り上がりに欠けるというか、テーマ性は弱い。


 上級ルールをやり込むことで上方修正の可能性も高いが、現時点での評価はやや辛めで7.5点。(プレイ回数3)


晴耕雨読


 クニツィア会心の一作“秦”。


 シンプルながら氏ならではの良質なジレンマと収束性の高さ、リバーシブルボードなど評価できる点は多い。


 引き運はあるが適度で、良質なファミリーゲームといえる。


 何度もプレイしたくなる取り回しの良さ。


 評価は7.5点。(プレイ回数1)


晴耕雨読


 地味渋な株式ゲームの佳作“メルクリウス”。


 手頃な株式ゲームのこれはニュースタンダードか。


 あまりにも地味、単調な点で受け入れられない人もいるかもしれないが。


 アートワークも遊び心の一切ない渋いものでまさに大人(紳士?)のためのゲーム。


 評価は7.5点。(プレイ回数2)


晴耕雨読


 “オドヴィル”、奇妙な村というゲーム。


 特に奇異ではないのにどことなく不思議なプレイ感がある。


 運要素やや強めと感じる向きもありえるが、システムはスタンダードそのもの。


 3人で1回しかプレイしておらず、4人以上でもやってみたいところ。


 評価は7.5点。


晴耕雨読


 “シベリア・カードゲーム”。


 ボードゲーム“シベリア”の名実共にカードゲーム版。


 ストックハウゼンはカードゲームの名手である、と。実に良質で手堅い一作。


 やや辛め7.0点。(プレイ回数2)


晴耕雨読


 遠い海から来た“クー”。


 ブラフあり、というのが想像以上にガツンとくる衝撃だった。


 ルール解釈をめぐって若干の不明点があるがゲームは充分面白い。


 某国産同人ゲームとよく比較されるが僕はあちらの方が好み。


 7.0点。(プレイ回数1)


晴耕雨読


 ボザのセットコレクション“東海道”。


 45分で終わる、ゆるーいファミリーゲーム。


 もうちょっとピリピリしてる方が好みだが物見遊山も悪くない。しかしターゲットはいまいち希釈というかはっきりしないというか…。まあ、家族、なのかね。


 一度本作をゲーマー5人でガチガチに長考OKでプレイするのが夢w(ガラリと印象が変わったりして…。)


 7.0点。(プレイ回数3)


晴耕雨読


 テーマよし、システムよし、アートワークもそそるし、デザイナーはドーンだし、で期待はしていたけれど、こちらの期待が大きかったか。


 いや悪くはないし、面白いことは面白い…。


 しかしあの“ゴア”を作った人にしてはなー、という感じはある。まあそれを言うのも酷ではある。


 ちょっとバランス調整不足ではないか。


 7.0点。(プレイ回数1)


晴耕雨読


 惜しい、いや実に惜しい。


 これで収束性よく90~120分でしっかり終わるなら傑作だった。


 傑作“プエルトリコ”ばりのバリアブルフェイズのメカニクスは実によく効いているし、唸らされる場面も少なくない。


 システムとテーマのマッチングも成功している。


 国内未流通“方舟とノア”という面白ゲーム。


 評価はやや辛めで7.0点。(プレイ回数1)


晴耕雨読


 宇宙開発という胸躍るテーマ、“1969”。


 ダイス運に左右される運ゲーかと思ってましたがまあそうでもない。


 が前半のあまりのカツカツ感と後半のユルユル感のギャップは大きい。


 いい評判をあまり聞かないけれど僕はそこまで悪いとは思ってなくて。(じゃあいいのか?と聞かれるとあれですが…)


 7.0点。(プレイ回数1)


晴耕雨読


 ジェフリー・D・アラーズによる本格ユーロ“ニュー・アムステルダム”。


 3人で1回やっただけの印象だとバランスの緩い、ふわふわしたゲーム。


 システム面での完成度は高そうだし、是非とも4か5で再戦したいタイトル。


 木製コンポーネントの質、量には圧倒される。


 結局ホワイトゴブリンに足りないのは入念なデベロップであろうか。


 上方修正の可能性を秘めた現時点7.0点。


晴耕雨読


 フリーゼによる自信の過去作のリメイク。


 邦題はアークライトが“思わぬ拾い物”と付けている。


 シンプルなバッティングとセットコレクションに上位下位の味付けを少々といった感じのゲーム。


 悪くない、面白い、でも…、という感じが拭えないもどかしさはある。


 場合によっては明らかに最適選択肢一択という場面もあってこれはデザインの失敗という気もするのだな。


 6.5点。(プレイ回数1)


晴耕雨読


 “ラッタス・カードゲーム”。


 一種のワーカープレイスメントで、悪くはない、面白い、でも平坦な印象でインパクトには欠ける。


 アートワーク面のデザイン、機能的なレイアウトは流石で、この辺りの仕事ぶりは白ゴブのいいところ。


 6.5点。(プレイ回数3)


晴耕雨読


 クニツィアのお手軽株ゲーム“スペクタクルム”。


 このシンプルさをどう捉えるかで評価は分かれそうだ。


 収束性はよく、良質なジレンマもある。が“これじゃないといけない”感は希薄、というか訴求力にやや不安は残る。


 6.5点。(プレイ回数1)


晴耕雨読


 アミーゴ発のセットコレクション“マインズ”。


 両隣のプレイヤーとの競合でインタラクションを発生させるタイプ。


 印象はやや平凡だったが、リプレイ欲求は高く、今後評価が伸びる可能性も。


 6.5点。(プレイ回数1)


晴耕雨読


 スプロッターからの期待作“グレートジンバブエ”。


 ひとことで言うと“ダイヤの原石”。ぱっと見は真っ黒い炭(でも実は…)、という感じ。


 ルールブックは要リライト。プレイアビリティをメインに再デベロップも要求したいところではあるが、まあスプロッターだから…(とはほんとは言いたくないw)。


 フリークがなんとか見出せる本作の面白み、醍醐味はひとえにゲーマーズゲーム特有のハードルの高さからくるもので、このあまりに高いハードルをデベロップに時間をかけることで少しでも低くしていかないことには商業的な成功は覚束ないだろう。(いやスプロッターがそれを目指しているかどうかはわからないけれど…)


 アートワーク、とくにカードのイラストは実に美しく、味があって惚れ惚れする。


 厳しく6.0点。(プレイ回数1)



 こうしてみてみると今回のエッセンはよく言われるように豊作だったのだと思われます。今回7点以上をつけたタイトルはどれもまずまずの面白さはあると思われますし。


 次回のエッセンでまた未知なる傑作と出会えることを願いつつ、それまではこれらの秀作のリプレイに励みたいものです。

 昨年のエッセンの話題作のひとつ、“サバービア”。


 国内流通の未だ始まらない本作を米国のゲームショップから取り寄せました。


 今回はこのゲームのコンポーネントを紹介したいと思います。


晴耕雨読


 シュリンクを切る前のボックス。


 テッド・アルスパクによる都市開発をテーマにしたタイル配置ゲームです。


晴耕雨読


 ではシュリンクに刃を入れます。


晴耕雨読


 切れ目からシュリンクを剥がしていきます。ぺりぺり…


晴耕雨読


 ばさばさ…


晴耕雨読


 表に回って一気に剥ぎ取ります。


晴耕雨読


 というわけで本体が姿をあらわしました(大袈裟!)。


 コスモス12インチの慣れ親しんだ例のボックスです。


晴耕雨読


晴耕雨読


 クレジットです。知った名前がちらほら。


晴耕雨読


 ルックアウト経由のためか、ドイツ製ですね。


晴耕雨読


 若干のダメージ。これくらいは気にならない方です。


晴耕雨読


 3歳以下窒息注意のもはやお馴染みの注意書き。


 そしてテンデイズラジオで知った欧州製品ならではのCEのマーク。


晴耕雨読


 美しいボックス背面。期待させられる瞬間です。


 それでは開函といきましょう。


晴耕雨読


 ズズズ…。ぱかり!


晴耕雨読


 おや、ルールブックの向きが…


晴耕雨読


 一番上にのっていたのがこれらのパーツ。


 木製コマ、封入用の袋、そしてスタPマーカー用のシールです。


晴耕雨読


 ルールブック。英語のみです。


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 全4ページの薄いルールブックですね。


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 こちらは各タイルの説明書。


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 こちらも同じく4ページ。


 全てのタイルについて詳しく説明されています。


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 そして出てきたのは大量のパンチングボード。バラバラにならないようしっかりバンドルされてます。


 ずっしりと重みのあるしっかりしたものです。


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 それではばらしていきます。


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 パンチングボード全景。


 12枚ものしっかりしたボードが入っていました。


 これを今から抜いていきます。


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 まずはこちら。


 サプライボードなど共有のもの。


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 つづいてこちら。


 プレイヤーサマリでしょう。


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 はい、すべて抜きました。


 この間、約10分くらい?


 厚みのあるよいタイルでした。


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 兵どもが夢のあと。


 抜き終わった残骸はすべて捨てる派なのでこれらはゴミ箱直行。


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 木製パーツはこちら。


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 スタPマーカーにシールを貼りつけ。ちょっとずれたかー。


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 こんなタイルも入ってました。パブリッシャーサイト直行のQRコードか。


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 全てのタイル類を袋に封入。


 付属の大きな袋と百均で購入してあった自前のものを併用しています。


 建物タイル類はとりあえず裏面のA、B、Cで分けたけどこれでいいのかしら…。


晴耕雨読


 では箱にしまっていきます。


 まずはこちらのスコアボードのようなものから。


晴耕雨読


晴耕雨読


晴耕雨読


晴耕雨読


 しまう途中で確認しましたがこのサマリボード、機能的でよくできたレイアウトですね。


晴耕雨読


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 これにて全てのタイル類は納入。


 相当な数です。まさにどっさりといった感じ。


晴耕雨読


 ぺらぺらのルールブックで最後のふた。


晴耕雨読


 すっぽりとしまいました。



 “蒸気の時代”の拡張マップなどで有名なベジエゲームズからオピニオネイテッドゲーマーズなどへの寄稿で知られるテッド・アルスパクの都市開発ゲームです。


 BGGでの評価も高く、期待の一作。


 すでに日本人有志の方が和訳ルールをアップロードされておりますし、興味のある方は手に取ってみられることをおすすめします。


http://boardgamegeek.com/boardgame/123260/suburbia