三連休の初日となる28日の土曜日に自宅ゲームスペース“雨読庵”にて4人でゲーム会を開催しました。以下簡単にレポートします。
コンラッドによる陣取りゲーム“ハーン”から開始。
ホワイトゴブリンのタイトルはどれも面白そうに見えて、実プレイ後は意外にがっかりすることが多く、本作も過度な期待はせずにセッションに臨んだのですが、こちらの思惑をいい意味で裏切る、まずまずの面白さで、ゲームを楽しむことができました。
非常にオーソドックスなハンドマネジメントと陣取りで、流行などには左右されない、古き良きボードゲームという印象。
テトリスのようなパーツ群を選ぶのですがそれほどパズル性は感じず。むしろメインは陣地をめぐるプレイヤー間の駆引きなのも好印象。
作者のコンラッドともども目立つことのないタイトルですが、個人的にはリプレイ欲求もありましたし、もう少し話題になってもおかしくないという思いもあります。
二回目からは各プレイヤー共通の4種の特殊カードももっと上手く使いこなせる気もしますし、そうなればセッションは更に白熱したものが期待できそうです。
実はいまもっとも注目しているデザイナーのひとり、ボザのお馴染みの代表作“七不思議”。
評判になるのも頷ける、カードドラフトを中心に据えた安定感抜群の面白さは健在でした。
久しぶりのプレイですっかりゲーム観を失っていました。私以外の3人が軍事に走る中、ひとり軍拡は完全に無視。時代終了の度に-1点のペナを受けるのも辛いものはありましたが…。
資源からの収入で現金資産だけはとびぬけていましたが惜敗。
開始時、文化が決定した段階である程度指針を決定し、基本はぶれずにその方針を踏襲する強い意志も時には必要かも、という思いと、手札や隣国の状況次第で柔軟に対応すべき、という思いがせめぎ合いますねw
第二拡張の発売も近いようですがもっとプレイしたい秀作です。
昼食を挟み、午後一はラジェ&カタラの“新世界”から開始。初プレイ。
ハンドマネジメントとセットコレクションが中心の中量級カードゲーム。
勝利条件が大きく分けて二つあり、どちらを狙うかでプレイの指針を立てていくべきかと。
特殊カードがやや多いせいか、最初から全てを理解した上でのプレイは難しいかもしれませんが、交易や発展などはクセのない素直なものなのでインストで尻込みせずに最初はゲームを理解するためのプレイと割り切ってこのゲームのもつ素晴らしい世界に慣れ親しんでほしいと思います。
1~9プラスインカの遺物をコンプしたプレイヤーが75ダブロンプレイヤーに鼻の差で逃げ切って勝利。
こちらも今後プレイを重ねたい秀作です。
ドラによるダイスバーストゲーム“エルパソ”。
7つの町で保安官に捕まらぬよう略奪を行っていきます。
チキンゲームで粘れば粘るほどリスクとリターンが上昇していきます。また各町ごとにリソースの得点変換効率に特徴があり、この部分を考慮した戦略性、またハンドマネジメントの要素もなかなか憎いものがあり、このあたり流石はビッグネームデザイナー、ドラ。
じつに白熱したセッションとなり、勝敗の行方は最後の町“エルパソ”での最後のダイスロールに託されるという、ある意味本日最高の盛り上がりとなりました。(まあ最後は運か、ということで僕などは「運ゲー、運ゲーw」と揶揄することも忘れませんでしたがw)
単純なダイスロールゲームで終わらず、先の展開を見越した戦略性がシステムに含まれているあたりは僕の好みですね。まずまずの佳作という印象。
トリックテイクの比較的近作“インシディアス7”。
獲得トリックを予想する系(このメカニズムを持つトリックテイクの呼称て何かないんでしょうか)。
またラウンド毎に規定枚数のカードを隣りに回すので、ここでの情報も獲得トリックの予想において非常に大事になってくるのは、他のトリックテイクタイトルでも経験したことがある人も少なくないかと。
非常にシンプルで素直なシステムで間口はぐっと広いものがありますが、予想したトリックぴったりを獲得することはままならず、プレイヤーは悶絶することでしょう。これがトリックテイクの快楽のひとつですよね。
マストフォロー、切り札、スートなどトリックテイクの基本をおさえた素直なタイトルなのでこれからトリックテイクの門を叩こうというプレイヤーにもおすすめできるのではないでしょうか。
ここから3人。夕食挟んでシャハトの旧作“ハンザ”。
ずっと前に2人でプレイした時にはいまいち面白さが理解できなかったのですが今回3人での締まったセッションを堪能することができ、はじめてこのタイトルの真価に迫れたのではないかと思えるほど面白く、勝敗を巡って頭を熱くすることができました。
シャハトらしい無駄のない、また個々のアクション(あるいは要素)が他のアクション(なり要素)に連関している、なんというか実にきっぱりとしたタイトルで、こういうのをシャハト節と呼べばいいのでしょうか。
ピュアユーロという言葉も本セッション中何度か脳裏をよぎりました。
完成度の高いタイトルだとは思うのですが、個人的嗜好というものを考慮するともう少しガジェット的な要素も欲しいので、ツボにすぽり、ということはないのですが、競技性の高さもあって白熱したセッションが体験できるので勝敗を意識したガチプレイヤー同士で今後もプレイを重ねていきたい好タイトル。
アバクス薄箱のボックスアートも秀逸でこれは個人的にも好み。いまは絶版なんでしょうか。
メビウス便にも入っていた多人数アブストラクト“プラトーX”で〆。
シンプルながら制約の多いシステムという印象で、何をどうすればいいのか手応えを感じることなくセッションが終了してしまった感じ。
なんというか各プレイヤーが他プレイヤーに遠慮していたせいか、それで本作の魅力を十分味わえなかった気も。もっと露骨に自分の利を求めて妨害しあったほうが健全にこのタイトルを楽しめたかもしれません。
ということで評価は保留(あるいはノットフォーミーか)。
まあアブストラクトは大好きなジャンルなので機会があれば再戦し、本作の持つ本当の面白さに開眼できるときが来るといいのですが。しかし多人数アブストラクトはデザインの難しいジャンルだな、という気も。(いや、本作とは関係ないですがね。そうだ、いい加減“メディナ”をプレイしないと。)
参加者のみなさま、自宅まで足を運んでくださり、ありがとうございました。また是非ボードゲームを楽しみましょう。