中央区議会議員、青木かのです。

 

令和6年第2回定例会の一般質問では、あらゆる方法での「水辺の活用」について、現在中央区がどの程度取り組んでいるか質問しました。

 

‟海と水辺と緑が調和し”回遊性を重視した「サステナブルシティ」「ウォーカブルシティ」として東京都を牽引していくのが中央区の役目であると考えるからです。

 

①まずは「不法係留船」の問題。

中央区の強みは、海と河川と運河に囲まれていること。

災害時、舟運を使えるというのは大きな強みです。

 

ただし、そこに不法係留した舟や、沈没した舟があれば、舟の運行の障害になってしまいます。

 

 

中央区の今年5月の不法係留船は、区の調査で神田川で9隻、月島川で35隻確認されたそうです。所有者が確認できる船については、引き続き指導・警告を継続し、所有者不明の沈没船については、東京都とともに撤去に向けて取り組んでいくということですが、時間がかかりそうです。

 

②水質浄化のために効果的な「浚渫(しゅんせつ)」については、中央区の河川は感潮河川ですので潮の満ち引きの影響を受けますし、上流からの堆積物が流れてくるので、定期的な浚渫が必要です。

 

③「合流式下水道」では、このところの都心での豪雨、いわゆるゲリラ豪雨では汚水交じりの雨水が1本の下水道で、「水再生センター」に流出し、処理されないまま直接河川や海に放流されるというとしんならではの問題になっています。

 

 

この対策としては、それぞれのポンプ所に一時的にためておく「貯留管」や「貯水池」の整備が必要になりますが、区内ではまだ整備されていません。現在、築地大橋の勝どき側に広大な「勝どきポンプ所」がつくられており竣工は令和8年以降ということですが、できるだけ早い運行開始が必要だと思います。

 

以下(その2)に続く。