〈予算特別委員会都市整備費〉

 

中央区の市街地再開発事業では「地域貢献策」が求められます。

これまでブログでも取り上げてきましたので、まとめてみました。

 

 

今日開催された都市計画審議会で出された日本橋1丁目1・2番地区再開発事業。

防災対応力の強化に注目し、質問しました。

 

まず、

〇都の「建築物環境計画書制度」

 段階3:環境への負荷を3割から2割削減する。

 

〇ZEB Oriented

  ZEB Oriented」の対象は、延べ面積が10,000平方メートル以上の建物。その基準は建物の用途によって異なる。事務所や工場、学校などは、40%以上の一次エネルギー消費量削減。ホテル、病院、百貨店、飲食店、集会所などの場合は 30%以上の削減となっている。

 

〇非常用発電設備(オイル72時間・DualFuel)の整備により、業務継続機能を強化。

 

今後のさらなるCO2削減と、地域防災力増強への貢献に期待します。

 

 

9月1日に開催された築地2丁目地区での「まちづくり協議会」 。

計画概要が示されました。

 

 

今後の再開発では、“地域にいかに貢献するか”が重要になります。築地2丁目開発では、

〇環境対策

・雨水を利用するための雨水貯留施設の整備

・コミュニティサイクル用駐輪スペース

〇防災対策

・地域防災備蓄倉庫

・帰宅困難者一時待機場所等

〇良好な景観形成

・周辺市街地と調和する現代的な景観形成

・地下鉄出入り口としての視認性や開放性を持った沿道景観等

 

 

 

 

勝どき東地区の再開発事業について

 

順調に進む、勝どき東地区再開発事業ですが、関係者による勉強会がスタートしたのは、昭和63年のことでした。

 

この時、都市計画の内容や地域の実情を踏まえた地域貢献・公共貢献について検討されています。

 

これまで第一種市街地再開発事業を活用したまちづくりが、地元地権者の皆さんによって検討され

 

都市計画の内容や地域の実情を踏まえた

 

地域貢献・公共貢献についても検討されてきました。例えば

 

①勝どき地区を守る防災広場や、屋内避難スペースの設置

 

②輸送拠点となる防災船着き場、広域避難場所である晴海への人道橋の建設

 

③100人規模の保育園の設置

 

④高齢者福祉施設 等・・・

 

この頃から、再開発事業における地域への貢献策が、重用課題として地域と話し合われるようになりました。

 

街の特性にもよりますが、防災施設・保育所・高齢者福祉施設等が主なものになります。

 

 

(人道橋の橋脚)

 

今後、朝潮運河では、人道橋と防災船着場の整備が進みます。

 

その主な目的としては、

○勝どき駅と接続する出入り口を分散し、朝の混雑時の渋滞を緩和する

○災害時は広域避難場所である晴海への避難路となる

○通学路となる。等

 

 

 

また、この図にも描かれている「防災船着場」は、新たに造られるのではなく、この橋より上流にある「朝潮運河船着場」が人道橋より下流にあるこの位置に移転する。ということらしい。

 

 

 

 

 

中央区の市街地再開発事業は現在も32か所が進行しています。

 

 

これらの地域貢献を行うことで、容積率の緩和が受けられますがそこに基準やルールはあるのか?どのようにして容積率が決まるのか質問しました。

 

しかし、副区長からの答弁は、‟一定の評価基準はあるが、個別に総合評価するので公表はできない”というものでした。

 

「個別評価」というのはマジックワードで、何でもありということです。

 

地域貢献策自体は有難いのですが、そのことでいくらでも容積率が緩和されるのであれば、結果的には事業者の利益が増す事となります。

今後は、地域貢献策と容積率の緩和の相関関係を明確にする必要があると思います。