2020年のハッピー買い物券

 

中央区のハッピー買い物券は平成12年(2000年)に始まった中央区独自の景気浮揚策。区がプレミアム分を負担し、区民の皆さんには、積極的に区内(特に中小の商店・レストラン)で消費していただくことが狙いです。

 

大変人気があることから、これまでの購入者のほとんどが一人当たり限度額の5万円買っていらっしゃいます。

 

プレミアム率も当初10%だったものが、コロナ禍の令和2年度から20%%へ。そして今回はさらに30%にアップ!

5万円分で6万5千円のお買い物ができることになります。

 

また例年6月から使用開始でしたが、今年はこの物価高を考慮して、需要の多い4月下旬発行を目指し、ということで、令和6年度の当初予算を待たず、今定例会に補正予算として提出されました。
(正確には5年度から6年度にまたがるので債務負担行為)

 

発行総額は26億円(20億円+プレミアム分6億円)です。

 

ハッピー買い物券事業で、毎回問題になるのが、

〇民間(JTB)への委託料(約2.8億円)

〇取扱店側からも手続きが面倒。現金化までに時間がかかる

〇買い物券を買うことができるのは「全ての区民」ではなく16歳以上に限定されること、

〇スマホで使える便利なデジタル買い物券ではない、等。

 

なぜデジタル化しないのか、NHK政治マガジンで興味深い記事を見つけました。

 

昨年(令和5年)の2月までの1年間に、プレミアム付き商品券を発行した326の自治体のうち、
▼「紙の商品券」を発行した自治体は285と全体の8割以上。
▼「紙と電子両方」発行した自治体は27と8.4%に。
▼「電子商品券」を発行した自治体は11と3.4%でした。
(3自治体は内容を記載せず)
【政治・選挙プラットフォーム「政治山」調べ】

 

 やはり高齢者への配慮が主な理由のようです。