中央区議会議員、青木かのです。

 

昨年(2023年)12月開催の環境建設委員会で報告されていた、福島県大熊町と中央区の「脱炭素」を軸とした連携協定が、1月18日正式に締結されました。

 

 

 

福島県大熊町は、福島第一原子力発電所があったところです。

町にはまだまだ災害の爪痕が残り、人口も回復していません。

 

 

町の復興のために力を入れている政策が、起業を応援するインキュベーションセンターとしての役割と、再生エネルギーです。

 

大熊町のHPより

 

大熊町は2020年2月9日「2050ゼロカーボン宣言」を採択しました。

宣言には「原発事故を経験した町だからこそ、原発や 化石エネルギーに頼らず、地域の再生可能エネルギーを活用した持続可能なまちづくりに取り 組むことを決意」と、あります。まさにその通りであり、原子力発電所の再稼働には、強く反対していく必要があります。

 

そこで、中央区は大熊町と「脱炭素」を旗印に連携協定を締結しました。

 

 

主な連携事項として

①省エネ電源の整備

②人材交流及び環境教育の推進。エネルギーの生産地と消費地双方の状況を知ることで脱炭素に向けた機運を醸成

③森林整備と木材の活用(中央区には檜原村における経験と知見がある)

④産業振興(中央区内の企業・事業者と大熊町の事業者の交流を支援)

 

再生エネルギーについては、原発用の送電線2系統が現存しており、中央区まで送電することも可能です。

 

脱炭素を目指すには、現実的には排出量取引によるカーボンニュートラル(カーボンオフセット)の考え方が必須です。

中央区は、檜原村に続き、大熊町と協力することで「脱炭素ゼロ」の実現を目指します。