東京都都市整備局資料より
中央区にとっても最重要政策の1つである「エコタウン構想」は、
①晴海地区
②東京駅前地区
の2種類が2012年(平成24年)に策定されました。
この時の①晴海地区版に、「水素エネルギー」という言葉は一言も出てきません。具体的に出てくるエネルギーは
・未利用エネルギー(清掃工場の余熱・バイオマス等)
・再生可能エネルギー(太陽光発電等)です。
ではいつの間に「水素エネルギーのモデルタウン」となったのでしょうか?
答えは、その4年後(2016年)に策定された「東京2020大会後の選手村」におけるまちづくりの整備計画」にありました。
そこで、東京都 都市整備局 市街地整備部 再開発課に行って、担当者に詳しくお話を聞いてきました。
水素エネルギーは舛添都知事(当時)の肝入りだったようです。
この政策の強みは、
①高層マンション単独ではなく街(晴海フラッグ)全体で取り組める
②水素ステーションが敷地内にある
③地中に埋設されているパイプラインを通じて各地区に設置されている燃料電池へ水素の供給をできる
ということにあります。
これが、そのイメージです。
青いのが燃料電池とパイプラインです。
例えるなら町会ごとにガソリンスタンドを持っていて、災害時にはその燃料を優先的に使えるということ?
その代わり、安全性は自ら確保する必要があります。
晴海フラッグのHP「ディフェンス力」を見ると
災害時は非常用発電機により生活に必要な主要保安負荷を1週間程度確保とあります。
水素エネルギーをメインに、分散型エネルギー供給によるバックアップがどの程度機能するのか、引き続き調べていきたいと思います。