中央区の「防災等安全対策特別委員会」

 

理事者(議員の質問に答える役所側の職員)がスゴイ!

危機管理はもちろん、保健所、教育委員会から交通安全、〇〇詐欺担当まで。また副区長2名と教育長も出席します。

 

この「防災等安全対策特別委員会」は”区民の命と安全・安心を守る”という基礎自治体にとって最も重要なことを質疑する委員会であると私は考えます。

 

今日の議題に「マンション防災」がありました。

中央区民の約95%はマンションに住んでいます。そして、マンション居住者は、災害時基本的に「在宅避難」です。

 

つまり避難所に駆け込むことはできません。

今日晴海地区に新しくできる防災拠点について報告がありました。新たな防災拠点とは、

 

・晴海3丁目~5丁目:晴海西小学校・中学校)

(晴海1丁目~2丁目は月島第三小学校・晴海中学校)

 

また、避難所の受け入れ可能人数は約4200人。

この数字は、必要数ではなく、避難所として使うことができる場所(学校の体育館等)の広さと、避難所として求められる3.3㎡に2人という数字から弾き出されたものです。

 

その他の月島地域防災拠点の避難者の受け入れ可能人数は

・佃島小中学校:4700人

・月島第一小学校:2765人

・月島第二小学校:2792人

・月島第三小学校:4200人

・晴海中学校:4460人

・豊海小学校:2800人

 

この地域はほとんどのマンションが高層マンションです。

停電後、備蓄燃料で自家発電機を回しても、エレベーターを動かし続けることができるのは約6時間。初日で停止します。

 

停電以降、電気が復旧するまでの1週間(東京電力予測)エレベーターなしで、どうやって「在宅避難」できるのか?

エアコンが動かないので夏なら猛暑、冬なら凍えるような部屋でどれくらい耐えられるか?

 

また高層階から防災拠点に物資や水を取りにいくために階段を下りることはできても、上って部屋に戻ることができるでしょうか?

避難所は圧倒的に足りません。

 

結局、被災後は「在宅避難」しかありません。

行政に期待するのは、中途半端な避難所(防災拠点ではない)の設置ではなく、停電後もエレベーターを動かし続けることができる燃料の確保です。

中央区の財産である、水辺と船舶燃料にそのヒントがあります。