今日は、中央区の文化祭「まるごとミュージアム」。
区民の皆さん、お楽しみになりましたでしょうか?
私は、佃島の「旧飯田家住宅」が今日1日一般公開されるということで、そのお手伝いに行ってきました。
事前予約、当日参加合わせて約150名の皆さんが、学生さんの解説に耳を傾けながら熱心にご覧になりました。
・土間の敷居がはずれる
・土間(屋内)に井戸がある等
飯田家は魚問屋。この建物は、魚問屋の店舗兼住居で、土間をそのまま水洗いできる構造になっている大変貴重な建物です。
中央区では、「市街地再開発」が進んでいます。戸建て住宅が超高層マンションに生まれ変わる。私は再開発そのものに反対ではありませんが、‟中央区の歴史的文化的遺産は残す”そのバランスが必要”だと考えます。
しかしなぜかこうした文化的遺産を守るための規制も条例も中央区にはありません。
そこで今年6月の第2回定例会の一般質問で、区として、月島地域最後の砦として、佃一丁目内の古い家屋や路地を守ることはできないか質問しました。
この質問に対する区長答弁です。
(令和5年第二回定例会議事録より)
まちに建ち並ぶ建物や、公道ではない路地などの土地は全て私的所有物であり、町並み保全の観点による高さ制限など、建物等への使用制限をかけることは、区からの発意によって行うべきではないと考えております。こうした制限につきましては、地元からの発意の下、地域の中での話合いを経た上で、合意に基づき、定められていくものと認識しております
つまり、区(国)は市街地再開発事業には莫大な(億単位の)助成金を出すのに、歴史的文化的遺産を守ることは地域が勝手にやれ、区は協力しないし金も出さないというのです。
現在、芝浦工業大学志村ゼミの学生さんと月島長屋学校が中心となって旧飯田家住宅保存活用プロジェクトが進んでおり、第1回のクラウドファンディングでは地域(佃・月島)の皆さんを中心にご協力いただき目標を達成しました。
地域の皆さんとの合意形成、今後の具体的使い道等、まだまだ問題は山積していますが、何とか佃島のそして中央区の宝である「旧飯田家住宅」が、売却解体されて建替えられることは回避されたことになります。
旧飯田家住宅保存活用プロジェクトへ今後もご協力よろしくお願いいたします。