中央区議会議員、青木かのです。

 

中央区では、昭和63年に「定住人口回復対策本部」を設置して以来、住環境の整備を中心とした総合的な取組を推進してきました。その取組の一つとしてつくられたのが地域特性を踏まえた独自の建築ルール「地区計画」です。

 

 

 

 

 

区内の約8割の区域に16の地区で地区計画が定められています。

 

コチラは月島地区の地区計画の手引きです。

 

佃1丁目だけに地区計画がありません。

特徴的な街の構造や路地の幅が狭い等が理由のようです。

 

この佃1丁目では、ここ数年建物の建て替えが進んでいます。

特に、佃堀のすぐ近くに8階建てのマンションが建つ計画ができたことをきっかけに、佃1丁目にも建て替えのルールが必要ではないか、というご相談が私たちの会派に多く寄せられています。

 

そこで、今年の6月第2回定例会の一般質問で、佃1丁目における建て替えについて、区の考えを質しました。以下、区長答弁です。

佃1丁目の建て替えについてです。

街に立ち並ぶ建物や公道ではない路地等の土地は、全て私的所有物であり、街並み保全の観点による高さ制限など、建物等への使用制限をかけることは、区からの発意によって行うべきではないと考えております。

 

こうした制限についましては、地元からの発意の下、地域の中での話し合いを経たうえで、合意に基づき定められているものと認識しております。

つまり、地域で話し合い、合意がえられれば、「地元でつくる地区計画」は可能である、ということです。

 

すでに佃には住んでいない地権者も増えてきましたので問題は複雑です。せめて地区計画で高さ制限を設定できないか、地域のみなさんと一緒に考え、進めていきたいと思います。