中央区議会議員、青木かのです。

 

最近は、〇〇塾、というような形で、塾生を集めている政党が増えていますが、それは選挙における候補者集めの意味合いも大きいようです。

 

今年30周年を迎えた、円よりこさんの「女性のための政治スクール」は明らかに違いました。政治に女性が関わっていく、決定過程に女性が関わっていくという理念に賛同する方であれば、政治家をめざしてもいいし、他の形でもいいし、有権者として声を挙げていく方法もある。政党も、こだわらない、というものでした。

 

働きながら子育てをし、当時の公教育に疑問を持っていた私は、なんとなく‟身近なところからなら変えられるのではないか”という思いでこのスクールの門をたたきました。

 

毎回、政界だけではなく、ビジネス界から官僚まで、さまざまな分野からゲスト講師が招かれ、それぞれの立場から日本の未来について話を聞くことができたのは大きな収穫でした。

のちに入党することになる「みんなの党」の江田憲治衆議院議員に初めてお会いしたのもこの政治スクールでした。円先生が背中を押してくださったこともあり、私の気持ちもだんだんと固まっていきました。

 

スクールに入ったのが2010年1月、翌2011年4月の統一地方選挙に出馬する方向で、準備を始めました。それまで勤めていた英会話スクールの講師と通訳も2010年3月いっぱいで辞めました。

 

それ以降のことについては、円先生が今回お出しになった著書

「女は【おかしい!】を我慢できない」に書いて下さいました。

私自身、読んでみて13年前のことがつい昨日のことのように感じられます。

 

女は「おかしい!」を我慢できない(CAPエンタテインメント)

 

議員デビューとしては遅いのですが、その分‟フツーの”社会人経験は約30年ありましたので、不安はありませんでした。

 

 

しかしその社会人としての経験が、議会ではマイナスになってしまうことがあることに気付くまで時間はかかりませんでした。

 

まさに、一般常識に照らし合わせて「おかしい!」「おかしい!」を言い続けていたら、動議を掛けられ(そこで発言停止)、中央区議会初の懲罰委員会にかけられ(!)、土下座もさせられました。

今のようにSNSが広まっていなかったので、「社会の常識は議会の非常識」「議会の常識は社会の非常識」を訴えることもできず、随分悔しい思いもしました。

 

みんなの党が解党し、無所属になってからは守ってくれる政党もありませんでしたが、3期12年、毎朝街頭演説を続けたこと、ブログで政策発信を続けたことで、応援して下さる区民の方が増えていきました。

この4月、私にとっての4期目の挑戦では、無所属系議員が7名当選し、そのうち方向性を同じくする議員5人で会派を組み、自民党会派に次ぐ第2会派になりました。

質問時間が飛躍的に多くなり、一般質問の時間も増え、議員提案条例も出しやすくなりました。

 

どんなにつらくても途中であきらめなくてよかった。区民のみなさんがいつも励まし、応援して下さいました。一般常識に照らし合わせて「おかしい」ことが議会制度のなかから少しづつ消えていきました。

 

これからの4年間が勝負だと思っています。

円よりこ先生、30周年おめでとうございます。

私もまだまだ頑張ります。