中央区議会議員、青木かのです。

 

昨日は東京都が募集していた再開発事業者の発表がありました。

 

 

そこで築地市場跡地再開発についてこれまでの動きをまとめてみました。

 

〇都は平成31年3月に「築地まちづくり方針

 

〇令和4年3月に「築地地区まちづくり事業」実施方針を策定

 

〇令和4年11月事業者募集要項の公表

 令和5年度内に事業予定者の決定

※都が事業予定者の決定を5月に先延ばしすることを発表。実際には、4月19日に発表(筆者加筆)

 

〇令和11年度に舟運利便施設等の供用開始

 

私は、昨年11月の事業者募集要項の最初に明記されている「コンセプト」の中で水辺や舟運が強調されていることに注目していました。

1)水辺の東京を象徴する景観を創出

  • 周辺の歴史的・文化的景観資源、水辺を生かした築地ならではの魅力的な景観を形成
  • 水辺の東京を象徴する印象的なアイコンとなるデザインとする。

2)水や緑、歴史を生かし、東京らしい魅力で世界の人々を迎え入れる。

  • 交通広都心部・臨海地域地下鉄の新駅、バス、舟運等を結節する場を整備
  • 東京の舟運ネットワークの要となるよう、都が整備する防災船着場を活用
  • 勝鬨橋から竹芝までつながる水辺を生かした歩行者空間や、環状第2号線の両側を一体性・回遊性を高める歩行者デッキでつなぐなど、歩いて楽しい歩行者ネットワークを都と連携して整備
竹芝桟橋の目の前は浜離宮恩賜庭園
 
 
この図には新しい船着場が2つありますが、昨年(R5年)3月23日に開催された「築地まちづくり協議会」の中で、都は
 
‟右側にある防災船着場については、都が運営し、東京と全体の活性化に資する舟運ネットワークの要とする。
一方、左側にある新しい船着場に関しては、浜離宮恩賜庭園の船着場とも連携しながら、地域の回遊性を高める舟運ネットワークの導入を図っていく。”
と、都の担当者が答弁しています。
「水辺の活用」という文言が何度もでてきます。
 

都心に残る最後の広大な都有地(約23ha)の再開発を、水辺や舟運を中心に進めていこうという強い意向が感じられます。

 

今後も中央区「臨海部」の舟運ネットワークの活用が進むことが期待されます。