中央区議会議員 青木かのです。

 

本日開催された都市計画審議会でKK線の今後の活用と、Tokyo Sky Corridor について審議が行われました。

東京高速道路(KK線)は、戦後、外堀、汐留川、京橋川を埋め立てて建設。東京高速道路株式会社が、ビル賃貸収益で通行料無料の自動車専用の道路として運営してきました。

 

舟運から自動車道路、そして将来的には歩行者専用道へと歴史の流れのなかで進化し続けています。

 

 

さて、このKK線は、銀座の街を取り囲むように走っています。当然、さまざまな面で「銀座」への影響が考えられます。

 

「銀座デザイン協議会」から出ている要望書をまとめると

 

〇ハードの再整備からその後の運営管理に東京高速(株)に加えて東京都の関与を求める。

〇東京高速道路下部の商業空間は、今まで以上の負担(賃料等)がかからないよう配慮すること。

〇市民のための社会的意義と機能を持たせる。(市民参加)

〇銀座地区は超高層の街並みを歓迎していない。銀座から見て東京高速道路の外側に超高層が壁のように建ち並ぶ風景は望まない。

 

また、委員のお一人である銀座通連合会副会長からは、

〇スカイコリドーから無用なリフレクションがおきないよう、反射しない建築材を使うこと

〇銀座を高層ビルに囲まれた街にすることは望まない

との発言がありました。

 

また、同じく委員である饗庭東京都立大学教授からは、

ニューヨークのハイラインやソウルの清渓川の問題点について説明があり、銀座のTokyo Sky Corridorは、慎重に進める必要がある、との指摘がありました。

 

財源等、具体的なことはまだ決まっていないということですが、20年後の竣工に向けて、方針を決める。この「方針」が、20年後の銀座を変えていきます。