築地市場が豊洲に移転したのは、2018年10月。

オリパラも終了し、築地市場跡地の再開発がようやく本格的に始まります。都のこれまでの動きをまとめました。

 

・2018 年5月:外部の有識者から成る築地再開発検討会議により「築地まちづくりの大きな視点」とりまとめ

 

・2019年3月:都として築地のまちづくりの将来像や方向性、進め方を示した「築地まちづくり方針」を策定

 

・2022年3月:事業者募集に向けた具体的な条件等を示す「事業実施方針」の公表

  • 水上から訪れる人々を出迎えるシンボリックで印象的なアイコンとなるデザイン
  • 舟運、バス、地下鉄などのインフラから成る広域交通結節点を形成
  • 隅田川や築地川などの水辺を生かした歩行者ネットワークを形成
  • 浜離宮恩賜庭園や隅田川などの地域資源、食文化など歴史的、文化的ストックを生かし、築地ならではの新たなにぎわい・交流・魅力を創造し、新たな文化を発信する機能を導入
  • 「大規模集客・交流機能」や「国際的な交流拠点にふさわしい会議や催し等ができる機能」を核として、導入する機能相互が連携、融合し、相乗効果を発揮
  • CO2排出実質ゼロを実現、将来にわたり、最先端のデジタルの力を最大限活用 など

環境を意識した政策が並ぶ中、1つ、「大規模集客・交流機能」「国際的な交流拠点にふさわしい会議や催し等できる機能」だけが、気になります。

これは東京都が以前から提案していたMICEです。

 

築地地区まちづくり事業実施方針にも

・「大規模集客・交流機能 や国際的な交流拠点にふさわしい会議や催し等ができる機能

・上質なホテル等の滞在機能との一体性やアフターコンベンション機能の 充実などと、あります。

 

アフターコンベンション機能については、カジノではないことは、確認しましたが、そもそもこれからの世界的な「with 感染症時代」のビジネスモデルとして、果たして築地にMICEが必要でしょうか?

 

築地周辺だけでも、有明に東京ビッグサイトが、有楽町に東京国際フォーラムがあります。

「上質なホテル」についても、東京オリンピック・パラリンピックを当て込んで、銀座周辺には、上質なホテルが複数建てられました。

 

やはりこの点については、見直しが必要だと思います。