水上生活者、水上小学校について、区立京橋図書館発行「郷土室だより」(1月28日号)に、分かりやすくまとめてありましたのでご紹介します。

 

水上署の調べによると、昭和6年(1931年)当時、水上生活世帯は約2500にも上り彼らの多くは、積載や運搬業に従事していたようです。

 

彼らの生活の場は船尾にある2~3畳の空間。ここに家族で住んでいました。決して良い環境とはいえません。そこで、水上生活者を取り巻く環境改善、福利増進を目的として水上協会が設立され

1930年9月5日、東京水上尋常小学校と寄宿舎が、月島西仲通り9丁目(現・勝どき1丁目)に創立されました。

 

移動が多いため、学齢期になっても教育を受けていない子がたくさんいました。この寄宿舎に入ることで、子ども達は教育を受けるだけではなく、他の子ども達と共同生活をしながら、陸上での日常生活についても学んでいたようです。

 

その後、物流の中心が水運から陸運に代わり、水上生活者が減少したため昭和41年、水上小学校は、その役目を終えました。