議案第 83号「中央区副区長の選任同意について」の反対意見を 述べます。本議案は、吉田不曇副区長の再任人事に関する同意を求め るものです。 

 

吉田副区長は、中央区の「まちづくり」を担ってきた方です。 特にバブル経済の影響により、1997 年に、史上最低の 7 万 2 千人まで 減少した定住人口を、文字通り V 字回復させた功績については、誰もが 認めるところです。この 4 期 16 年の功績を称え、長期に渡り区民のため に尽力されてきたことを感謝いたします。 

 

しかしながら中央区議会会派「かがやき中央」は、この人事を未来にむけ た視点で考えました。 いま、まさに世の中が、変わろうとしています。これからは開発先行から シフトし、人が大切にされる持続可能なまちづくりへ。サステナブル、 SDGs、ゼロエミッション、DX といったキーワードを中心としたまちづくりが 求められています。また、人口増加についても、中央区はその適正人口 を 20 万人と想定していますが、5年後には、その 20 万人に達します。

 

吉田副区長には、人口回復の成功を花道に退いていただき、是非その あたらしいまちづくりを担う後進に、道をお譲りいただきたい。 それでも吉田副区長は余人をもって代えがたいと、後継者が育っていな いと言うのであれば、それは行政の怠慢と考えます。

 

 他の自治体を見ても副区長は、2 期程度で変わることが多いようです。 もし吉田副区長が 4 期 16 年、さらに 5 期目となると、この変化の時代に 20 年も実権を持ち続けることになります。 

 

それでは見識ある中央区民の理解を得ることは到底できません。 本人の資質に関係なく、長期、権力の座にいると、しがらみや既得権が 生まれます。変化を恐れる体質が出てきます。 

 

今こそ、新しい人材に目を向けていただきたい。 若い職員の方々の力を信じ、チャンスを与えていただきたい。 民間等、外部の人材にも注目していただきたい。 私達、会派「かがやき中央」は、以上の理由から、吉田不曇氏の副区長 の選任同意に対し反対いたします。