「都市間競争」の時代と言われてどれくらいになるでしょうか?
その指標となったのが、森記念財団、都市戦略研究所が2008年以降、毎年発行している「Global Power City Index (GPCI」
「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」における70の指標に基づいて評価を行い、都市をランク付けしています。2012年以降、トップ4の都市は、
London
New York
Tokyo
Paris
で占められています。
特にLondonは、2012年のオリンピックに向けた都市整備や文化イベントの開催等により、都市総合力を大きく伸ばし、2012年以降1位の座をキープしています。
2015年撮影
またTokyoは、調査開始以来Parisの後塵を拝してきましたが、2016年、そのParisを抜いて3位に。竹中平蔵氏(都市戦略研究所所長)は、‟東京オリンピックに向けて更なる高みを目指していくためには、今以上の規制改革が求められる。東京都における28の国家戦略特区プロジェクトをはじめとした民間主導の好循環へと繋げていくための東京の挑戦は、今まさに始まったばかりである。”と、解説していました。
その後、トップ4の順位は
1.London
2.New York
3.Tokyo
4.Paris で変わらず。
そこでLondonを成功モデルとして、Tokyoも今年開催予定だったオリパラを機に、都市総合力をさらに向上させて、New Yorkを抜き2位を目指していたようです。
そこに起こったのが、新型コロナウイルス感染症の流行。オリパラの1年延期が決まりました。
また、この先の開催国を見てみると、
2024 Paris
2028 Los Angeles
この2つの開催国は同時決定しています。
2024パリ、2028LA、同時決定の意味するもの
つまり今後のオリパラは、膨大な費用と既存のスポーツ施設を持つ大都市でしか、開催できないと見られていたのです。
しかし、大都市は人や建物が密集しており、感染症のリスクが高いことが、今回のコロナ禍で証明されました。今後の、オリパラの開催都市については、新たな基準が必要なのではないでしょうか?