今や、どんな勉強会や意見交換会でもキーワードはSDGs。本も色々読んでみたが、落合陽一さんの「2030年の世界地図帳」は、わかりやすかった。豊富な客観的データが目標の重要性を語っている。

最近はSDGsのカラフルな円形のバッジをつけている人をよく見かけるようになった。あの17色は、2015年9月に国連サミットで採択されたSustainable Development Goals、すなわち、持続可能な開発目標17項目を表している。国際社会全体で、2030年までに持続可能な社会を実現しようというものだ。

 

日本においては、

⑤ジェンダー平等を実現しよう

⑬気候変動に具体的な対策を

⑯平和と公正をすべての人に

等が、実現までに高いハードルがあると思う。

 

特に⑤のジェンダー平等。

先日、性暴力被害を訴えていたジャーナリスト伊藤詩織さん、「勝訴」のニュースが流れてきた。被告は元TBS記者の山口敬之氏。

この事件は2015年4月に起こっており、伊藤さんは、4年以上、一人で戦ってきたことになる。BBC等、海外のマスコミでは大々的に取り上げられていたが、なぜかこの4年間、日本のマスコミは沈黙を通した。

 

問題はこれだけではない。

事件後、逮捕状が出ていたのに執行されなかった件については山口氏から安倍首相への働きかけがあった、という報道もある。

 

#MeToo運動は世界的なうねりを見せている。SDGsのバッジを堂々と身に着けているビジネスマンの皆さん、17項目にはジェンダー平等の実現も含まれていますよ。そのバッジの重み、意識していらっしゃいますか?