OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2018年度版の結果が、3日公表され、日本では特に「読解力」が後退していることが話題になっている。

多くのメディアが、子どもたちが本(長文)を読まなくなったことが大きな原因の1つと分析しているが、次のような分析も興味深い。

 

日本教育新聞

自由記述問題でも、問題文からの引用のみで、自分の考えを他者に伝わるように記述できていない。

 

朝日新聞

調査方法が前回、紙からコンピューターを使う形になり、測る力が今回、ブログや電子メールなどを対象とした本格的な「デジタル読解力」へと変わった影響は大きい。

 

日本教育新聞が指摘するように、「読解力」と「表現力」は表裏一体。大学生の論文でも、他者の意見をネットで集め、切り貼りする、いわゆるコピペ文章が多いということが、指摘されるようになって久しい。

 

読書としての本はもちろん、何でもネットで簡単に答えが出るようになり、膨大な資料や関係する本を読まなくなってしまった。と同時に自分の意見として、自分のフィルターを通して表現する。そのような力が落ちてきているのだろう。

 

萩生田文部科学大臣は、この結果を受けて

‟来年度からの新学習指導要領の着実な実施により、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善や、言語能力、情報活用能力育成のための指導の充実”を図るとしている。

萩生田文部科学大臣コメント