中央区が昨年からまちづくり協議会において、説明会を続けてきた「地区計画の変更」。
中央区は人口増加策としてこれまで区内約8割に地区計画を導入し「個別建替え」等の促進を図ってきました。
今回、地区計画の導入から20年以上が経過し、定住人口が回復したことから、この地区計画を変更するものです。特徴としてはまず、これまでの「街並み誘導型地区計画」「用途別容積型地区計画」から晴海を除く中央区のほとんどが「高度利用型地区」に変更されます。そのうえで
①定住人口の回復に伴い住宅の確保による容積率の緩和を原則廃止する。
②飲食店・店舗等の生活利便施設や保育所・診療所等の公益施設、広場等の公共的空間を整備する場合、容積率を緩和する。
③一定規模以上の客室や、街に賑わいをもたらす施設を設けた良質なホテル計画について容積率を緩和する。
一見、今後は人口の増加よりも、区民にとっての利便性を重視していく、ともとれますが、2つの疑問点が残ります。
①の容積率の緩和の中止は、個別建替えの場合であり、中央区の人口の急増を牽引してきた「再開発事業」による超高層マンションの建設について適用されるものではない。
③すでに、市場の原理で区内のホテルは急増している。なぜ、わざわざ「良質なホテル」という条件で容積率の緩和を認めるのか?また、ホテル過剰になる可能性とその対策についてどう考えるか?
この①と③は、委員の一人からの質問でしたが、区からは明確な答弁は得られませんでした。