今年も中央区ではさまざまなニュースがありましたが、今後に向けて、区としての対応が特に重要な施策について、まとめておこうと思います。

 

まずは「石川島記念病院の診療中止と再開計画について」。病院は現在このように、すっかり塀で囲われてしまっています。

中央区内にはなぜ、病院(病床)が少ないか?も含めて、まずは9月20日のブログです。

 

石川島記念病院突然の閉院のお知らせについて

一昨日、地元の方から石川島記念病院が11月末で休止するという話を聞いて最初は信じられませんでした。すぐ、区の福祉保健部に確認しましたが話は本当でした。

区もまさに寝耳に水で対応に追われているようです。
 
もともと、この地にあった石川島造船所の健保組合立の病院で、地元の人にとっては馴染みの深い病院です。その後、経営は医療法人健育会に引き継がれ、名前も石川島記念病院となりました。
4年前に、旧病院の隣地に新築移転したばかり。翌年には東京都の二次救急指定病院にもなっています。
 
休止の理由として、
・開設以来、赤字が継続
・他法人への継承を検討したが、都に相談した結果、病床規則により断念。この病床規則というのが、曲者。
 
病床数は二次保健医療のなかで決められているのです。二次保健医療とは、特殊な医療を除く一般の医療ニーズに対応するために設定する区域で入院医療も確保しています。(参考:東京都の保健医療計画
          
中央区は区中央部保健医療圏に含まれ、
港区・千代田区・文京区・台東区と同じグループ。
病床数の基準値は合計5,827床となっています。
そして、このエリアにある病院の病床数を合計すると、基準値の2倍以上もあるのです。
 
しかし、中央区内には地域医療の拠点となる入院できる病院が足りません。区としては、今後他法人への承継等を含め、石川島病院が持つ病床(47床)維持に向けて都と協議していくと、いうことです。
 
その後、中央区は、他の医療法人での運営も含め、病院が継続できるよう取り組んでいたところ、11月28日付で現在の運営法人である、健育会から、このような再開計画についてのお知らせが提出されました。
 
石川島記念病院は、貴重な47床を有する地域に身近な総合病院です。中央区としては、病院の再開が計画通り進められるよう、しっかりと指導していく必要があります。
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