中央区はここ数年、市場移転及び東京2020にかかる東京都の政策について、たびたび要望書を出してきました。

要望は多岐にわたりますが、今日は臨海部の公共交通について取り上げたいと思います。

 

中央区の中でも月島地域(佃・月島・勝どき・晴海・豊海)については、超高層マンションを中心とした再開発が進み、ここ数年人口が急増し中央区の人口回復のけん引役となってきました。

中央区の人口ビジョンによると2024年には、人口が約20万人となり、その半数が月島地域に集中することになります。

 

この現実を見越して中央区が進めてきたのが環状2号線の上を走るBRT(バス高速輸送システム)です。平成28年4月に東京都都市整備局と運行事業者に決定していた京成バス(株)による「都心と臨海副都心とを結ぶBRTに関する事業計画」には

”都心と臨海副都心を結ぶBRTは、こうした一帯の交通需要の増加に速やかに対応し、東京2020大会以降も地域の発展を支える交通手段として運行していきます。”とあります。

 

ところが、小池都知事による2度にわたる市場延期の移転により、このBRT運行予定であった環状2号線本線の開通が大幅に遅れてしまいました。

 

区は平成29年9月の要望書では

30年4月の要望書では、

といずれもBRTの早期サービス開始を要望していますが、今回ようやく出された都からの回答には

 

 月島地域を含む臨海地域の開発に伴う需要の増加に合わせて、地域と都心部を結ぶ都営バス路線を増強してきています。・・・・・・・
 今後も、地域の開発状況や輸送需要を的確に捉えるとともに、臨海地域全体の公共交通計画との整合を図りながら、バス路線を拡充するなど適切に対応していきます。

 

と、BRTということばさえ出てきません。環状2号線の整備が遅れる中、都バス路線だけ拡充しても晴海通りの渋滞が悪化するのみで、区民に多大な影響を及ぼします。東京都へは、さらなる改善策を要望します。

 

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