今、中央区では31の再開発事業が進んでいます。私は都市計画審議会の委員です。毎回、重要な判断をしなければなりません。

 

今日は、月島3丁目地区の市街地再開発事業についてでした。私の質問と区担当者による答弁です。(私のメモをもとに要点だけ書きます)

 

①この地域は木造家屋が多く、建物の不燃化・耐震化が必用。都が災害時を考慮してランク付けしている総合危険度が4と、区内で最も高い。
再開発が必用なのは十分理解できるが、なぜこれだけの保留床(ディベロッパーが取得する床)が、必要なのか?

 

答弁:再開発と同時に、コミュニティ空間(公園)や地域貢献施設(保育所)、商業施設等を整備するため。

 

②月島特有の路地の街並みはどのように残すのか?

答弁:個別建て替えの部分で新たな路地を造る。

再質問:今ある長屋&路地の一部を文化財として残す計画はないか?

答弁:ない。

 

③この再開発の竣工は平成36年。晴海選手村跡地の再開発(5632戸)等、と重なる。月島地域(佃・月島・勝どき・晴海・豊海)での住宅供給過剰が心配。区民の資産である。住居の資産価値が下がることを懸念する。

答弁:ディベロッパーとも協議しているが、月島地域のマンションの需要はまだまだある。値崩れを起こすようなことは、ない。

以上、ここまでが答弁です。

 

このままでは、月島地域の長屋が路地が消えてしまいます。例えば、月島・佃に残る路地の一部を、長屋文化として、行政が責任を持って(耐震化や維持費の助成をして)残す方法はないのでしょうか?

 

東京都も歴史的景観保全に取り組んでいます。このような指針を生かして中央区も長屋と路地文化の一部を残す取り組みが至急必要と考えます。

全ての長屋が消えてしまう前に。
 

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