今朝薬局に着くとeicoちゃんと出くわした。
「おはよぅ」と挨拶を交わした後の会話が続かない。
重い空気が肩にのしかかる沈黙の時間・・・
うつむき加減で微妙に体を振るわせているeicoちゃんが、
意を決したように目を見開いて声を発した。
「わたしこの前 栗花落カナヲ推しとしてコスプりましたが、本当は・・・
冨岡義勇さんの方が好きなんです」
何を悩んでいるのかと心配したが、そんなことだったのかと肩を撫で下ろした瞬間、
「しかも、最近 遊郭編が始まってから、宇髄天元さんも気になるんです。
わたしって、どうかしてしまったんでしょうか」
本人にとっては大きな悩みなのであろう。。。
わたくしたちは、日々薬局で様々な相談を受けている。
悩みはホントに人それぞれで、想像もしない悩みも沢山聞く機会がある。
自分が経験したことも考えたこともないような悩みであろうと、相談者の立場に立って悩みを共感し、改善策を模索する。
eicoちゃんに憑依してみると、推しである冨岡さんの名前を出せず、カナヲさんを推しているふりをする。
あたかも、さっちゃんはね幸子って言うんだホントはね
だけどちっちゃいから自分のことさっちゃんて呼ぶんだよ
の気持ちに通ずる。
「幸子シンドローム」。
そんな少女心の影に、新たな男性の影が忍び寄るとなれば、
自分の心がどうなってしまったのかと悩む気持ちにも察しがつく。
先日の陰陽の話題でもお話ししたが、
夜が明けらば朝が来て、「春夏秋冬」季節も移り変わる。
「生老病死」この世に生を受けたわたしたちの命もいずれ尽きる。
人の数だけその人の真実があり、それぞれの陰陽がある。
「諸行無常」世の中の全てのものは移り変わっている。
「eicoちゃん、悩む気持ちは分かる。
でも大丈夫
変化を恐れず、一歩踏み出して、違うと感じればまた変えればいい。
正解は1つじゃない
第三者の価値観に従うより、自分の気持ちを大切にして、
冨岡義勇さんも宇髄天元さんも2人とも推していいだよ」
eicoちゃんの目から一粒の涙がこぼれた
心の中で燻っていた闇が吹っ切れたのか、
そこにはいつもの明るいeicoちゃんの笑顔があった。
世の中には、それぞれの価値観やこだわりがある。
陰陽の捉え方も、画一的なモノではなく、それぞれの陰陽があっていいのかもしれない