急迫を治す。 | 漢方相談の馬場薬局 福岡西新店 店長ブログです。          漢方で「皆さんの健康を応援します('-^*)/」

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福岡 西新の商店街にある漢方相談の
馬場薬局で店長をしています。
東洋医学、漢方のことをはじめ、
お店、お客さま、日常のこと、
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日々のことを書いています。
よかったら読んでみてください!

昨日から気温が下がり、

今日も天気はいいけど、冷えています。



この寒さのせいか、今朝起きたら咽が痛い

(ノ_-。)


風邪かな…??


悪寒や発熱などの、他の症状はまだないので、

甘草湯を飲むことにします。



甘草湯は甘草1種類だけでできた漢方薬です。


甘草は、皆さんのよく知っている葛根湯をはじめ、多くの漢方薬に含まれる生薬で、


脾を補い、気を益す。

熱をさまし、毒を排出する。

肺を潤し、咳を止める。

などの作用があります。


古典には、味甘平、緩和を主として逆をめぐらす効あり。逆とは正に反する事なり、めぐるとは元に戻る事なり。故によく厥を復し熱を消し痛みを和らげ煩を治す。

とあります。

(・ω・)b



今回は咽の痛みが症状なので、

甘草の甘味の緩和作用で、痛みを取りたいと思います。



本来、甘草湯の甘草は炙らないものを使わなければならないのですが、

ちょうど在庫が切れていて、

炙った炙甘草しかなかったため、

炙甘草で代用します!


(ちなみに、炙らない甘草は清熱解毒の力が強く、炙った甘草は補中益気の効能が強くなります。)


漢方 馬場薬局 西新店 スタッフたちの日記


そして、本来煎じなくてはいけませんが、

痛い時にすぐ使えるように、

熱湯をかけて飲むことにしました。


漢方 馬場薬局 西新店 スタッフたちの日記
お湯に数分浸して飲む簡単な方法ですが、甘草の甘味が咽喉を通りながら痛みを和らげていく感覚を覚え…


その後痛みが楽になりました◎




甘草湯は、咽痛、歯痛、痔痛、胃痛など様々な疼痛に使われ、


外用として、痔や打撲に煎じ液を湿布で使うこともできるので、知っておきたい生薬です!!

(-^□^-)



ただ、摂り過ぎや、体質に合わない人は、浮腫みや胸焼けを起こすことがあるので、分からないことがある時は、相談してくださいねっ!

(*^ー^)ノ





(*^▽^*)