アサーティブって? | 湖南省で日本語教師

湖南省で日本語教師

湖南省の某所で日本語教師をやってます。専攻は中国語で、まだまだペーペーですが頑張ってます。

まあ先週までちょっと忙しかったわけですが、これまで新学期まではダラダラ・・・とまではいきませんが、何かに追われるように論文書いたりする必要は無い!!ことを願います。


今日は、先ほどの「日本人が知らない日本語2」に引き続きこんな本を読みました。


美しい日本語のすすめ (小学館101新書 51)/坂東 眞理子

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べストセラーになった「女性の品格」を書いた、坂東眞理子氏の著書です。大まかに言うと、この本の中では「人付き合いで、言葉が如何に重要か」ということについて述べられています。


「アサーティブ」という言葉に僕は妙に惹かれました。


本書によれば、「アサーティブ」とはアグレッシブ(攻撃的)で、「自己主張できること」として捉えられています。


「自己主張」と「アサーティブ」は区別されます。「自己主張」という日本語は、日本語的、自分勝手というイメージがあり、我儘や画の強さを感じさせます。しかしアサーティブであることとは、相手を傷つけずに自分の言いたいことを伝えられ、また、相手からの反応を受け入れて健全なコミュニケーションができることを言います。


アサーティブになるためには幾つかの要件のようなものがあります。(緑字は僕の感想)


人を属性で括らない


「今どきの人は・・・」や、「女は馬鹿だな」などと勝手に括ってコミュニケーションを諦めてはいけません。


僕の周りでは「これだからゆとりは・・・」と耳にする機会のほうが多いようです。でもこういうのって差別に繋がりそうですよね。まあ冗談半分で口に出したりもするのでしょうが、倫理観についてはとにかく敏感な日本なので冗談でも口にしないほうが身のためです。


言葉以外でも、「和顔(わがん)」で暖かい雰囲気作りを


包み隠すべきはネガティブな感情のみ。「和顔」というのは穏やかで暖かい表情のことですが、
それは周囲を和ませます。


就職活動の時、毎朝笑顔の練習を鏡の前でしていたことを思い出しました。


徹底して己と向き合い、そして他人を知ること


「話し下手だから・・・」とか「相手がああいう人だから・・・」と努力を放棄してはいけません。話しが下手だと感じたら、徹底的に「どうして下手なのか」ということに対し真摯に向き合わなくてはいけません。「準備と練習をしているか」、「相手について情報を集めているか」、「TPOに合った話し方ができているかどうか」などなど・・・。難しい言葉で伝わらないならシンプルな言葉にしてみるなど、表現を変えて話してみたり、話し方のトーンを変えてみたり、工夫を重ねていくうちに伝わりやすい話し方が見つかるはずです。


う~ん、これって研究発表の時に参考になるかも!!研究発表や、論文の経過報告の時には、それこそ1万字近くの量を一度に読んで、それを相手に理解してもらわなければならないのですから。それこそ大変ですね・・・。今まで、研究発表の前に、発声練習はしてましたがそれ以外にも工夫してみようと思います。


最後に・・・


「中国はこれだから・・・」という声を頻繁に耳にします。そのうちの何割の方が実際に中国に行ったことがあるんでしょうか。自分の目で見て、肌で感じてから判断するのでも遅くはないのでは(?・∀・)


僕は中国に行って中国は好きになりましたが、代わりに某国に対してトラウマとなる出来事が起きました(笑)そのことに関しては伏せておきます。


最初から「あいつはあ~だこ~だ」と決めつけて、コミュニケーションを拒否するのでは何とも面白くありません。そういった「固定観念」という垣根を取っ払って正面から接してみると、意外と良い発見の方が多いはずです。


アサーティブとは自分の価値観を育てる意味でも効果的な他者への態度かもしれませんね。


~お終い~