研究発表会いってきたよー。 | 湖南省で日本語教師

湖南省で日本語教師

湖南省の某所で日本語教師をやってます。専攻は中国語で、まだまだペーペーですが頑張ってます。

月例会行ってきたのー。


今回は僕が発表じゃないので気が楽でした~~。


そこで「サーーせー―ン」って気軽に質問したら、何故か違う先生にすごい勢いで絡まれ討論になっちゃいました/(^o^)\ナンテコッタイ


発表されたのは学校の日本語学科の先生で、きっかを表わす表現を膨大に取り上げてました。


きっかけを表わす表現ってのは、


~を機会に、~を機に、~を節目に、~をきっかけに、~を境に、~を動機に、~を区切りに・・・・などなどなどなど


その来源は様々で、テレビ、新聞、小説、ニュースなどなどなど・・・・。いやはや、そのヴァイタルの多さには、頭が下がります。


特に「~をきっかけに」という表現が多いらしく、それを中国語に訳す場合、いちいち全部“以~契机”なんて訳すわけにもいきませんよね。


簡単な例を挙げるならば、


「あなたが中国語を勉強するきっかとなったのは何でしょうか?」


を中国語に訳す際に・・・・


你以什么为契机学汉语?


你为什么学汉语?


你怎么开始学汉语?



とか考えられそうです。一番上は、今まで聞いたこと無い表現ですね・・・。なんか重々しい感じがします。


いずれにせよ、日本語はとにかく表現が多い言語です。それぞれの意味は“大同小异”かもしれませんが、そこには必ず違いがあります。今回の「きっかけ」に関する日本語における類義表現が10あったとしたら、それに対応する中国語の表現が10あるとは限りません。そういった時に必要なのが概念のシフトですね。


中国語を日本語に訳す場合には、下位概念にシフトさせてあげなくてはいけませんが、なかなかこれが難しい。類義表現を身につけるには、今回発表された先生みたく、普段から言葉を愛し、少しでも多く言語に触れ、その語感を身につけてあげることが大事ですね。



ではまた~。