たまに掛けたり、また掛ってくる電話の声が日によって抑揚が大きくあるのですが、年齢が90歳に近い人だからこそ、その日の体調や気分のご機嫌によって、多少の気迫が違って聞こえてくると思っているのですが、その日の声の調子でどんな健康具合かが推測できるようになりました。

この知り合いの方ですが、しばらくご無沙汰していた韓国の高齢な方なのですが、最近になってから急に手紙や電話やファックスの数が頻繁になって、季節のご挨拶や届け物や依頼される願い事があったりしています。

一か月ほど前にお願いがされていたことがあり、気にしながら時間がなくて、ちょっとばかり遅くなってしまっていたのですが、漸くにして約束を果たせる環境になって、お願いされていたものを急いで郵便局に持ちこみました。

とりあえず手紙と届ける品物だけを急いで持って行き、行きつけの郵便局で郵送する箱を買い求め、慌ただしく梱包をすることとなりました。

高齢になって皮膚がカサカサになって痒いので、クリームを買って送ってほしい旨をお願いされていたのですが、なかなか時間がなくて、しばし頭から離れていたのですが、今日は10月に入ってしまいました。

忙しなく手続きを終えてから、国際電話を入れて、まずは遅れてしまったことを詫びて、一週間以内に到着する旨を伝えたのですが、以外にも元気に滑舌も良くて、思わずお元気そうで何よりですとお伝えしたのですが、その言葉を遮って伝えてくれたことがあるのです。

たった今テレビでもって、釜山市内にある高層アパートの火事を中継しています、家からも現場が観えるのですが、大変な大きな火事になっています、と伝えてくれて、多少興奮している様子が伝わってきました。

ご自身の気が昂奮しているからでしょうか、饒舌になっていて、ご自身から普段の何倍ものおしゃべりをしてくれました。

気になった大火事ですが、インターネットのサイトでもってテレビニュースを観たのですが、37階の高層アパートが全焼で、幸いにも犠牲者がいない模様を伝えていました。

たしかにすぐ近くでの大火であれば、年齢や男女に関係なく昂奮をするものでしょうし、普段は冷静平穏な生活をされている知人には、ちょっとした刺激的な事件であったように思えるのでした。

釜山市内の街には高層のマンションがたくさん建っていますし、戸建よりも住宅としてクラスのグレードが高くて、おそらくは人口の7割くらいが、高層住宅の住人になっているのではないでしょうか。

訪問するたびに思っていたことは、万が一の被災の時には危険性が高いことを感じていて、山を削って崖に建っているノッポのビル群には、見た目の壮観さと裏腹な怖さを感じていました。

知人も目の前の高層アパートに住んでいますから、さぞかし驚かれたでしょうし、万が一の時の恐怖感が強くなって感じたことだと思います。

そんな事件のお陰で、ご自身の精神状態が高揚されてしまい、頭脳の働きが回転を増したのですから、当然に滑舌が良くなるはずですし、その事故模様を伝えてくれることに、ある種の達観心が芽生えたのでしょう。

暫らくの間でしたが、ご自分の昂奮が収まるまで、一生懸命に状況を説明されていてくれる元気さが伝わってきて、時々に刺激をえることをして、いつまでも若々しく暮らしてほしいものと願ってしまったのです。

時々言語が聞き取りできないことがあり、高齢なだけに心配をしているのですが、お世話になった恩返しを思い、できるだけのことを補ってあげようと念じているところです。