家人が留守をしている時間に、門チャイムが鳴ったのですが、宅配らしき風情の二人組みが、何個もの品物を車から降ろしている様子がみえました。

お中元の季節には早いし、一山も沢山の商品が届く買い物をした覚えもなく、門扉を開いて改めて観れば、缶ビール1箱と洗剤1箱や栄養剤1箱やお米の袋が山になっていました。

怪訝そうにしていたら、新聞販売所からの配達ですので受け取ってくださいと言うのですが、新聞販売所は知らないし、一層困惑の様相で首をかしげていると、良かったビール追加しますとか、お米を追加しますかと言っては、商品の山に積み重ねていくのです。

突然の訪問者と押し問答をした挙句に分かったことが、新聞の拡販員2人でして、新契約が取れなければ家族が路頭に迷うとまで、泣きごとまで言われてしまっても、どんなに沢山品物を積まれても、持ち帰るようにお断りをする言葉を伝えるばかりでした。

問答をするほどに、二人のセールトークは益々佳境に入って、脅しや泣きや同情を誘う常套手段でもって、3ヶ月の契約を3年先に実施することで、協力をお願いしますとまで熱く説得を受けたのでした。

直感的な感じでも、ディスカウントストアーで購入したとしても、おそらくは5000円は越す金額なのでしょうが、契約が成立するまでは商品追加をするのですから、果たして採算が合うのかも含めて、随分新手の商談が流行りだしたものだと感心をしたところです。

ビールが好きなお宅であったり、洗濯が多いお宅であれば、無心をしてしまえば追加してくれる商談は、ひょっとすると契約成立の可能性が大きいのかも知れません。

どんな人でも強欲でなくとも、目の前に商品が山に成っていくのを観てしまうと、心が動くのは当然のことですから、人の欲望の弱みに付け込んだ心理作戦は、まんまと心動かされてしまいそうな勢いがありました。

こうした新手の商談はどうすれば発想が湧いてくるのでしょうか、人の弱みに付け込んで、沢山過ぎるほどの無心できる商品を各種が玄関先に届けてしまうのでは、ついつい目先の我欲との戦う平常心の判断が優先されてしまいます。

新聞拡販員の二人も、掛け合い漫才のような軽いのりでもって、勘ぐればシナリオがあるかのような好演技を見せて、人心をひきつける能力は評価をしてしまいます。


人事なのですが、こうした素晴らしい演技能力を他に発揮すれば、もっともっと世の中に役立つことがあるのでしょうし、迷惑を蒙ることでない有益な価値が提供できるだろうと願ってしまいます。

だれもが我田引水の我欲が優先されやすい環境がありますが、自分だけへの思い入れを極端にするのでなく、立ち居地を同じくするか、一歩も二歩も後退させる余裕を持つならば、人が嫌がり迷惑を蒙ることがなくなるのだと理解をしています。

自分なりに反省をしてしまうのは、人様に迷惑を掛けていないかを、ことあるごとに心得て言動をしていく姿勢にしたいものです。

自分だけの勝手な物差しで計り事を進めるのでなく、誰でもが納得をしてもらえるように、小心を心掛けてみたいものですし、真面目で誠実を心掛ける生き方とは、一生の目標なのかもしれません。

先ずは未成熟な自分を知ることから、自分の殻を打ち破って、人の意見を素直に聞き入れる寛容さと、心の豊かさを身につけていくことになります。

そんなご縁と機会は、時々に指導を願える人がいてくれて、一言のありがたい苦言をしてもらえることが、自身の至宝の積み増しになっていることが嬉しいものです。