尋常であれば思い出したくない事になるかもしれませんが、体験としても教訓としても記憶にとどめる必要を強く感じていることは、一年の時間が経って、改めて事の大変さを振返って認識しています。

沢山の思い出の中には、一生記憶にとどめて心に閉まって置きたいことや、早くに忘れ去って欲しい嫌なこともあって、人それぞれに抱える記憶の中には、様々な事態が織り成す心中深い体験があるものです。

丁度一年前の夜に襲われた急性心筋梗塞の胸痛が、いまもはっきりと記憶に残っているのですが、今こうして元気にいれること事態が大変に幸運な事態であることを、その後いろいろな方から教えられている、その病の恐ろしさを教えてもらっています。

普段お酒を頂かない習慣をしている中で、当時は台湾からの来客があって、接待のために飲めない紹興酒をお付き合いに頂いていたのですが、いやな疲労感を味わいながら帰宅直後に嘔吐をしました。

それからは悪寒がして、ただ横になって寝るだけなのですが、急に胸に重い痛みが不規則に襲って苦しく、何がなにやら分からないままに七転八倒していました。

胸の重い痛みは止まず、家人の救急車を呼ぶ問いかけにもまともに返事ができなく、冴えきる頭の中では何とかなると、神仏に手を合わせて助けを請う祈願を一心でいました。

胸板を拳で叩きながら、水分補給と排尿の繰り返しで一夜を過ごしてしまい、朝方になって漸く鈍痛が和らいだことに安堵があったのですが、家人があまりにも顔色が悪い様子を心配して掛かりつけのお医者さんに運ばれて、即心筋梗塞の診察をうけて、そのまま救急医療センターに搬送されたのでした。

初めて体験する手術室で4時間ほどのカテーテル施術をうけて、ステント挿入で何とか一命を取り留めることができたのですが、術後に集中治療室で横になっていた時の覇気のなさの病身から、当事は元気に回復することを想定できなかったことを、後日に家人から聴かされました。

施術までの時間を置いた為に、心臓が思いも遣らないほどダメージを受けてしまい、普段の健康体にはなれない宣告を受けてしまったのですが、日常の生活には自分ですべてを行うことができますことが、不幸中の幸いになって嬉しく思います。

後日になって多くの方から耳にすることが、同病で尊い命を落とされている方が非常に大勢いることを伝えられ、生死の分かれ目の綾組みを実に不思議に感じてしまっています。

発病から丁度一年が経った今、振返ることが沢山あるのですが、発病をして一番ありがたく感じ入ったことは、大勢のお仲間から頂いたお見舞いのお言葉でしたし、担当医からの励ましの言葉は感無量で感涙をしたほどです。

お会いするたびに入院体験をお伝えしたり、病後のアドバイスを頂いたり、回復途中の不安定な体調の中で、人様の温かい心と情を受け止めることができ、元気に快復させる勇気を頂くことができ、人生で初めて体験した施術と入院経験を振返るのでした。

もっと早くに入院をすべきであったと忠告をされた方も多いのですが、なにより一年間無事に過ごすまでの体力になっていることさえが奇跡になる思いに、貴方は強運をもっているとか寿命に護られているとか、多くの方から大いに励まされたのでした。

発病後に命を落とす方が以外に大勢いらっしゃる現実を知れば、自身に宿る強い寿命をありがたく矜持して、頂いた余命を大切に大事に護ってい中で、お世話になった病院の関係者や世の中の皆さんに、大いに報恩をしていく心がけを強く自認しているところです。