仕事先から事務所に戻って隣地を眺めるに、庭木の野梅の花が満開でメジロや鶯が時々遊んでいるのが目にできますし、少し離れた場所に植わっている豊後梅も蕾が随分膨らんでいて、本格的な春が間近に来ている様子が伺えます。

最近の天気では、晴れになると轟々と唸りをたてて、吹荒れる前線からの突風がありますが、近くに立っている高圧電線の鉄塔にぶつかる風の摩擦音は、異常なまでの低温で唸り続けています。

不思議なものですが、慣れることとは時間が掛からないもので、事務所で気になっていた轟音も、毎日のように吹荒れる季節風ですと、そんなに気にすることなく済み、普段のままに仕事ができるから面白いものです。

菅原道真が詠んだ歌にある、東風吹かば 匂い寄こせよ梅の花 主なしとて 春なわすれそ が思いだされますが、自然界の摂理の不思議さと強い生命力を、改めて感じ取っているところです。

薄皮を剥ぐように毎日毎日を肌で感じとる寒さが和らぎ、陽の輝きが増している流れの中を、平凡にも暦の日めくりができることが、最高に幸せな身であると感じています。

純心素直になって思えば、朝の目覚めができることだけでも、手を合わせて感謝をしなければいけない身と思い、日々真心をもって精一杯に生きることを心がけ、価値ある日めくりとなれる為に精進しているところです。

所詮は夢で終わることなのでしょうが、いつかは満開に咲き誇った梅の花のように、大勢の人から愛しの眼で見つめて貰える場を思い浮かべ、少しだけ穢れを念じている自分を、凄く可愛らしく思い感じています。

ここ数年間ですが、金融機関と相談をしてきた重き案件があるのですが、漸く結論が出せる時期を迎えたようで、29日に両者の会合が持たれる運びとなりました。

外見上はなんの変化もなく、何時もの通りの様相をして過ごしていたのですが、家族の頭と心の中をどれ程悩ましたことでしょうか、家族が悲壮感を一身に漂わせていた頃を思い返すと、誠実な心と忍耐することの大切さを学びとることができました。

梅の古木に咲き誇る花ですが、八方に延びた枝と枝を支える幹が織り成す役割を見て取り、目にすることができない確りした樹根がすべてを支えていることを、心を純にして知ることは大切です。

人生七転び八起きですが、今後も同じ自然環境で生活でき、庭木の梅の花を愛でる心の豊かさを、何時でも満開にさせたいと願い、家族共々一層の精進を重ねて、世のために成れる人として生きたいものです。