立場が違うとその責任感や価値観の受止め方が、違ってくるのは致し方ないことなのでしょうが、こと交渉相手が役所となると、俗に言われるお役所仕事だからと、一言で表現してしまう自流の趨勢があります。

今日の午後に役所との会合が齎(もたら)されたのですが、足掛け5年越しになる、役所との折衝ごとがありまして、お役所二課三人と民間企業一社お二人がみえて、二時間に亘って議論しあいました。

この4年間に、何回か関係するいろいろな役所窓口の担当者と会って、貴重な会議を重ねてきていますが、なかなか双方の目指す終着点が見えなくて、結論がだせないままになっています。

議論されているのは、私道の管理責任問題なのですが、昭和40年代に国の政策によって、市内にあります公に供されている道が、一斉に市道認定道路として、行政が管理整備することになりました。

認定道路法とは、私道も市道と同様の扱いで整備管理できる決まりなのですが、法の制定以来道路の整備管理がされないまま、私道の所有者にも法の設定も報告無く、行政道路と同様にすべての認可権限をされてきたのです。

更には認定をしたあとでも、固定資産の課税を長い期間課金したり、私道に埋設されたガス管の占有料を、ガス会社から市が受納していたり、その間の経緯が道路所有者である市民に、充分な説明と承諾をされないままにいました。

市側と市民の間は質疑応答よりも、古くからの資料の精査で時間が掛かったり、担当責任部門の設定とか、担当者の転出移動も含めて、まったくの堂々巡りで経過していました。

今日の会合は役所側とガス会社との合同の会議は初めてでしたが、窓口である役所側の二課が認定道路法と管理の棲み分けを、それぞれの立場で主張して役割分担の責任を調整したり、それを受けて将来的な展望として、利用者の為になる公的な道路にすることができる、解決の方向付けを協議することができました。

お互いに我をだして、利己的な主張をすることは簡単ですが、そうした利害の取り合いでは無く、先ずは役所側と道路所有者が妥協をしあって、生活道の利用者である近隣住民が喜び合える、道路環境整備を念じる方向性を請願しました。

年度末の多忙な時期なのですが、役所側が長い間安易に未処理にされた責任も感じてもらって、あえて3月末の結論を出し合う約束ができました。

役所も受け持つ課の立場によって、市民に対しての対処が大きく違っている事実を、改めて認識することができました。

それ以上に理解できたことは、担当する方によっての裁量と、問題意識の認識度を敏感に感じ取って、市民の立場にたって問題解決に尽力できる、見上げた役人もいることが嬉しく感じ取りました。

市民の為に汗を流してくれる役人と、漸くにして出会えることができまして、納得する終着点までには年月が経ち過ぎましたが、これも大切な人生の修業なのだと心得、すべては有益な意味があったのだと自己習得しているところです