寒風が吹き荒むつい先日のことですが、近隣ロータリークラブの創立周年行事に御呼ばれしまして、多くの仲間と一緒になって参加をしてきたのですが、目一杯暖房の効いた会場に心地良く、ホッと笑顔で歓談をすることができました。
形通りに式典がお開きとなって、懇親会には30年代の一世を風靡した、双子の演歌歌手である、こまどり姉妹が駆けつけてくれました。
丁度関東地方の彼方此方に初雪が積雪された日で、東京から駆けつけてくる交通手段にとても心配をされたことを、舞台の合間に話されていました。
年齢をお聞きして驚いたのですが、今年70歳だそうでして、小柄なりにも背筋をピンと伸ばして、お元気そのものに10曲ほど披露してくれましたことは、プロ中のプロのど根性と感銘をいたしました。
艶やかなきもの姿からはそれなりの風格が滲み出て、全盛期の活躍ぶりが思い返されてきたのですが、ご本人達が吐露をしたお話しでは、北海道での困窮の生活とか上京してきたときも、屋台で三味線流しの仕事をされていたそうで、その時期の苦労話にはもらい泣きをしてしまいました。
親を慕い孝行をするための目的で、三味線を手に当ても無い流しの歌手生活を続けたそうで、華やかな全盛期にはたっぷりと親孝行を果たせたことが嬉しいと話されました。
演歌やこまどり姉妹を好きとか嫌いとかは個人の評価ですが、人間的にはとっても尊敬をしてしまう、敬愛するこまどり姉妹を知ることができました。
小学校も通えないどん底の生活を経験した人が持つ、淡々と口にする達観したお話しからは、以外にも爽やかさが感じ取れて、人の持つ愛情の強さに只管感激をしてしまいました。
とかく貧乏な生活を恨み、親兄弟の身内を嫉んでしまいがちですが、そんな困窮な生活ぶりの中でも、しっかりと両親を大切にして孝行を積み増したことには脱帽です。
ご本人達も姉妹愛がとっても強く、舞台の短い時間の中で、何回もお姉さんと読んでいることが、極々自然な愛情表現として受止めることができました。
時代は変って世の中が、自己擁護主義とすべてがお金を価値観の重きとしがちですが、家族愛を自信をもって誇れる生き方が、どんな時代になっても、もっとも輝かしい価値であることを教えられました。
どんな境遇の時でも、誠意をもって一生懸命に生きることで、目に見えない大きな財産が包み護ってくれていることも訓えてもらいました。
舞台の厚化粧で素顔は拝顔できませんでしたが、素顔もきっと素敵な笑顔と優しい心であることを確信できました。