我が家のさして広くない庭の一角に、黒松が地植えされているのですが、曾爺さんが植えた木と聞かされていて、今では根元の幹周り30センチ位で樹高が180センチになっています。

子供のころから付き合いで、確か鉢に植わっていた記憶があるのですが、現在のところに引越しをしてからは、地植えにされた黒松の古木なのです。

もともと山かどこかにあった自生の木を枝作りしたようで、地植えにしてからは樹勢がついて、芽摘みや剪定をしてもすぐに茂みが深まってしまいます。

ここ20年ほど庭木の剪定作業をしているのですが、松だけは葉摘みと枝作りが難しく、我流で我慢をしていたのですが、どうしても荒れた枝が気に入らなくて、何年か前からどうにかして、大幅な改造で美形な松にしたいものと思慮していました。

松全体の形は満足なのですが、幹を魅せる枝作りがされてなく、重なり合った枝同士がくねった幹の魅力を消しているため、作業をするたびに消化不良の不満を溜め込んでいたのです。

昨日のこと家人がいない時に、何気なく松を弄りたくなって、葉狩りだけでもと思っていたことが、のこぎりを取り出してきて、太い枝を落とす作業をしたら、連鎖的に何本もの太い枝を落として、丸裸に近い樹にしてしまいました。

大改造を一気に終えて眺めてみれば、木全体は丸裸状態で、すけすけ枝から松が持っている樹形の良さがまる見えとなって、活き活きと躍動感を感じ取ることができたのです。

まるっきり樹形が変わってしまい、曾爺さんが植えた樹齢100年の松は、漸く松らしい容姿を魅せることができたと喜んでいると思っています。

枝下ろしした太い枝と葉っぱを片付けていたら、家人が帰ってきて一言、何馬鹿なことしてくれるの!!とキツイお叱りを聞くことになったのです。

二年もすれば、見事な枝振りが完成して、誰からも称賛されることを念じているのですが、それ以上にある願いは、我が家の今後の隆盛を松の樹勢に掛け、肖ってみたい挑戦を思い切った行動にさせて、家運隆盛を呼び込むための念珠をしたまでなのです。