今週のレース情報! | かんのぶのブログ

雨のYSPツーリングを行った翌日の日曜日、スペインのカタルニアでモトGP第7戦が、日本のスポーツランドSUGOで全日本モトクロス第4戦が行われました。


モトGPではヤマハのロッシがホンダのマルケスとの激しいバトルを制して優勝、今季2勝目を挙げました。

ただ、一方のロレンソは5位を走行中の16周目に、ドゥカティのイアンノーネに追突され、転倒リタイヤになってしまいました。

前戦では、ロッシがエンジントラブルでリタイヤ、今回はロレンソが転倒リタイヤと、なかなか二人が揃わないのが残念です。


モト2クラスでは日本人の中上選手が今季初の3位表彰台を獲得しました。

これからも頑張ってほしいですね。


それと、このレースウィーク金曜日のフリー走行で、モト2クラスのルイス・サロム選手が転倒して亡くなる事故があり、どのライダーもサロム選手のゼッケン39をマシンに貼り、表彰台では黒いTシャツを着て冥福を祈っていました。


             『ロッシがカタルニアGPを席巻!今季2勝目』


■大会名称:第7戦カタルニアGP
■開催日:2016年6月5日(日)決勝結果
■開催地:カタルニア/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度 ■路面温度:46度


グリッド2列目5番手からスタートしたロッシは、第1コーナーの混乱のなか8番手へ後退したものの、グループをオーバーテイク。

そして1周目のうちにH・バルベラとA・ドビツィオーゾ(ともにドゥカティ)をパスし、M・ビニャーレス(スズキ)とイアンノーネを一気に抜き去ると、さらにD・ペドロサ(ホンダ)をパスし、3番手に浮上。


ペースを上げたロッシは、4ラップ目に自己ベストラップを記録すると、M・マルケス(ホンダ)の背後に迫り、6ラップ目でマルケスをとらえ、次のラップではロレンソも抜いてトップに立った。

マルケスとのバトルは最後まで続く。
マルケスが第5コーナーで仕掛けて一旦トップに浮上。しかしロッシも素早く反応し、次のラップの第2コーナーで抜き返した。

残り2ラップではロッシがマルケスのスリップストリームに入りチャンスを窺う。第7コーナーでマルケスがわずかにはらんだ隙をついて再びトップを奪い返し、そのままロッシは、今季2勝目のチェッカーを受けた。


ロレンソはグリッド2番手の位置から絶好のスタートを切ってホールショット。

序盤は作戦通りの順調なレース運びを見せ、2ラップ目までに0.7秒のアドバンテージを築いていた。
そのままハイペースを維持するも、2位で続くマルケスと、ロッシへのアドバンテージを築けなかった。

何度もポジションを入れ替えるバトルを繰り広げるものの残り9ラップ、第10コーナーの進入でイアンノーネがロレンソのテールに追突。これでふたりとも転倒し、リタイアとなった。


ヤマハモトGP情報




一方スポーツランドSUGOで行われた全日本モトクロスですが、IA1クラスヤマハファクトリーの平田選手がヒート2で優勝、前戦の広島大会に続いて2勝目を挙げました。


もう一人の三原選手は日曜日の公式練習で転倒、救急車で病院に運ばれ決勝は走れませんでした。

ずっと調子が良く、ランキングでも2位とよかったので、今回のノーポイントは残念です。

怪我の情報がない為詳しいことは分かりませんが、心配ですね。


IA2クラスでは岡野選手が両ヒート共優勝と、自身初のパーフェクトウィンを達成、ホンダの能塚選手の連勝をも止めることができました。


           『第2ヒートで平田が今季2勝目を挙げ、総合2位に』


■大会名称:2016全日本モトクロス選手権第4戦SUGO大会
■カテゴリ:IA1/IA2
■開催日:2016年6月5日(日)
■会場:SUGOインターナショナルモトクロスコース(宮城県)
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れ


第1ヒートは成田亮(ホンダ)がホールショットを奪い、スズキの小島庸平と熱田孝高、カワサキの新井宏彰らが続く展開に。

平田はスタートダッシュで少し遅れてしまい、1周目5番手からの追い上げとなる。

その平田を含める5名が構成したトップグループのラップタイムは拮抗し、全員が僅差のまま周回を重ねる厳しいレースが終盤まで続くことになるが、誰もがライバルに対する特別なアドバンテージを得られない状況下で、平田はレース後半に入った11周目に新井を抜き、4番手へと浮上した。さらに12周目には自身のベストタイムを記録、上位3名との差を縮めて見せたが、パスするまでには至らず、4位でチェッカーを受けることになった。


平田は第1ヒートで挙がった課題を即座に修正、第2ヒートのレース内容に反映する。

「いちばん速いはずです」という、YZ450FMエンジンのアドバンテージをフルに発揮してホールショットを獲得、1周目からトップに立って逃げ始めた。

レース序盤では成田が背後につけ、一瞬たりとも気が抜けない緊迫した状況になったが、平田は成田との差を少しずつ広げていく走りを積み重ね、マージンを徐々に拡大。レース中盤でその差は3秒以上になり、終盤の20分過ぎには5秒以上へと広げた。残り1周を迎えた段階では約7秒と、ペースを緩めず走り続けた平田は真っ先にチェッカーを受け、今シーズン2勝目を獲得。



『IA2:渡辺が第1ヒートで2位。岡野が自身初のパーフェクトウィン』


IA2では開幕戦から表彰台に上がり続けている岡野聖(フライングドルフィン サイセイ)が、他を圧倒する完璧な走りを披露した。

予選では渡辺と同じA組で2番手にとどまったものの、日曜日になるとそのスピードをさらに上げ、朝の公式練習ではトップタイムをマーク。

決勝はスタートも完璧にこなし、第1ヒートではホールショットを奪うと、序盤の段階で独走態勢を構築。最大で17秒以上にもなる差を後続につけ、今シーズン初優勝を遂げた。


岡野の速さと強さは第2ヒートにおいても変わらず、ホールショットこそ取れなかったが、1周目にはトップの座を奪った。

その直後に古賀、能塚智寛(ホンダ)らに抜かれ3番手を走行することになるが、後半に入ってリズムを取り戻した岡野は、終盤に向けて改めて勝負。

能塚が転倒した後、レースをリードしていた古賀との差を着実に詰めていき、残り2周で1秒をきる背後に迫った。

そのプレッシャーに耐えかねた古賀は転倒、代わってトップに立った岡野は独走態勢を築き上げ、自身初となるパーフェクトウィンを達成した。


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