初セッション、軽音楽部への入部 | アマチュアのどうでもいい話

アマチュアのどうでもいい話

しがないアマチュアの、無意味な自分語り。
まずは「前置き」からどうぞ

初めて弾いた曲はご多分に漏れず、スピッツの「空も飛べるはずだった」
登竜門のFコードを何とか二週間でクリアし、グレイの「ここではない何処かへ」など厨房真っ盛りのコピーを続ける。
親父に「うっさい、下手糞やな」と難色を示されながら…3ヶ月が過ぎた。

今思うとかなり無茶な行動だが、その後高校の軽音学部の門を叩くことになる。
部室で練習できる部活はそこだけだったし、家での練習は家族の苦情があったからだ。
初めて入った部室は男子トイレの隣にあって、壁じゅうに「S○X」や「お○んこ」などのしょーもない落書きで埋め尽くされていた。

いきなり初心者のよそ者が来た、そしてその佇まいは量産型サンボマスターという感じ。
男前で髪を染めた人の多い部員からは、全然場違いだったし、当然怪訝な目で見られますわな。
(田舎だった事もあり、当時はバンドマンはちょっとやんキーっぽい、いけてる人が多かった)
「とりあえずやってみて」と始まった曲…
それはルードナルドソンの『アリゲーターブーガル』だった。
http://www.youtube.com/watch?v=85Uv0pCvvSI

軽音学部は、高校にしては珍しいジャズ研究部だったのである。
ようやくローコードが弾けて、タブ譜で単音弾きを始めたばかりの自分にアドリブが回ってくる。

結果は何一つ音を出せないまま、呆然として終わった(暦三ヶ月だから当然だよねww)。
他のメンバーがアドリブを弾いているのに、ぶっ飛ぶような衝撃を受けた。
今思うとみんなペンタだったけど、同じ年の人がタブ譜を見ないで好きな演奏をしている。それが音楽として成立している。
まるで魔法でも見ているような気分だった。

結局どうしても練習場所が欲しくて、歓迎されないまま軽音に入部させて貰ったのだった。