無い頭で競馬を考える~怪物よさらば!~ | 愛馬と歩む馬なり日記

愛馬と歩む馬なり日記

2016年より一口馬主を始めました。
東サラ・キャロット・シルク・ターファイト・ノルマンディー・ウイン会員です。
好きな言葉は「無事是名馬」です。愛馬もこの言葉のような競争生活を期待してます。
よろしくお願い致します!

もう先週の話ですが、名馬クロフネがこの世を去りました。

 

生き物である限り、いつかは役割を終える時が来ます。

その時が来たのかと、ニュースを見て思いました。

同時に今まで見た中で、一番好きなサラブレッドがこの世を去ってしまったことで、とても寂しい気持ちになってしまいました。

 

競馬を観るきっかけとなったのが、クロフネでした。

2001年秋。当時自分は未成年。

馬券を買える立場ではありませんでしたが、大人が夢中になっている競馬という世界に興味がありました。

 

その時走っていた馬の中にとても面白い名前がありました。

それがクロフネです。

神戸新聞杯で3着。

エアエミネム・サンライズペガサスという強敵に負けはしたものの、なぜか一番印象に残ったのがクロフネでした。

名前と芦毛だったからかもしれませんが笑

 

そして次走の武蔵野ステークス。

武豊騎手を背に初のダートだったにもかかわらず、3・4コーナーから先行勢を一気に飲み込み、そのまま圧勝。

どんだけ強いんだ!と驚いていました。

 

更に驚いたのはJCダート。

流石に距離が延びるし、アメリカのG1馬リドパレスがいるし、簡単ではないだろうと思っていました。

ところが武蔵野ステークスのデジャブかと思うレース内容で、ウイングアロー・ノボトゥルー等の強豪も子ども扱い。

7馬身さのレコード勝ちでした。

 

もう笑うしかありませんでした。そして人生の中でも最高級に興奮しました。

こんな強い馬がいるのかと。どこまで駆け抜けるのかと。本気で駆け抜けたらどれだけ速いのかと。

これなら海外の大きいレースでも勝負になるはずだし、世界を席巻する馬になると信じていました。

 

しかしその後屈腱炎を発症。

そのまま引退となりました。

 

ショックは半端なく大きかったです。

無限の可能性を感じられる馬でしたし、マツクニ調教師を心底恨んでいました笑

当時は今以上に何もわかっておらず、ウイニングポストで得た知識で知ったかぶりをしている青二才でしたね。

マツクニが悪いのではなく、寧ろ名馬へとしっかりと鍛えて仕上げてくれた恩人だと今は思っています。

それに耐えて、トップレベルへ駆け上がってくれたクロフネは丈夫な馬だったと思います。

 

種牡馬としてもG1馬を複数出しました。

後継種牡馬といえる馬がいないのが少し寂しいですが、牝馬は優秀。

スリープレスナイト、ブラボーデイジー、カレンチャン、ホエールキャプチャ、アエロリット。。。

短距離を中心に活躍した名馬が並びます。

父を超えるような産駒は出ませんでしたが、そもそも父自体が偉大すぎますからね笑

 

クロフネ産駒にも2頭出資しました。

ベストヴォヤージュは体質が弱く未勝利でしたが、レッドパラスは1勝してくれました。

パラスはノーザンファームで繁殖入りしているようですし、もし縁があれば仔にも出資したいと思います。

母系も優秀ですからね。

 

私がこうして一口ライフを送っているのは間違いなくクロフネのお陰です。

社台スタリオンステーションで一度見せてもらいましたが、老いてもなお存在感がありました。

一生に一度の宝物でした。

 

ディープインパクト、オルフェーヴル等偉大な名馬はクロフネの後も出ていますが、私の中の最強馬はクロフネです。

いつか、この馬を超えるような名馬に再び巡り合いたいと願っています。

 

クロフネお疲れ様!

夢をありがとうございました!

(^^)/