映画「パラサイト」を観た。「万引き家族」と共通する格差社会への批判と貧しい人々への愛 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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非英語圏の映画として初めてアカデミー賞作品賞を受賞したと話題になっている「パラサイトー半地下の家族」。

前半はまるでコメディー映画かと思うような展開だが、後半部に向けて一気に緊迫化し、最後は悲劇的でありながら、何処か希望も感じさせる結末。

下層階級と上流階級との対比が暮らし向きや住んでいる家やでこれでもかと描かれる。

日本の「万引き家族」も貧しかったが、「パラサイト」の主人公たちの家族も貧しい。

その貧しさの中で人々は何に希望を見いだそうとするのか。

腐朽した資本主義社会の現実の断面をものの見事に切り取った。

アメリカ大統領選挙でも急進左派と評されるサンダース人気が沸き上がっているが、格差社会のままで良いのかという問いかけは、今世界中に溢れ始めたようだ。

 

 

 

 

 

 

この映画について「論座」で翻訳家でフリーライターの伊藤順子が、とても興味深い指摘をしている。

 

アカデミー賞4冠、ポン・ジュノ監督のファミリーヒストリーと表現の自由

 
ポン・ジュノ監督が延世大学に入学したのは1988年である。前年度に韓国は民主化が実現し、ソウルではオリンピックが開催予定だった。まさに韓国の新しい時代の幕開けの年、さらに延世大学は韓国人憧れの名門トップ3の一つである。本人や家族もさぞや嬉しいものだっただろう。ところで彼の入学からしばらくした7月、家族はさらに嬉しい報に接することになる。彼の祖父の作品が「解禁」されるというのだ。
 

 韓国ではよく知られた話であるが、ポン・ジュノ監督の祖父は朴泰遠(1910ー1986)という有名な作家である。日本の植民地下のソウル(当時の名称は「京城」)で生まれ、10代で文壇デビュー。日本の法政大学にも通ったことがある。ソウルに戻って発表した『小説家仇甫氏の一日』(1934)や『川辺の風景』(1936)が大きな話題になった………と、今でこそ検索すればすぐに出てくるが、民主化以前の韓国では、その名前は完全にタブーだった。それは彼が「越北者」だったからだ。1950年の朝鮮戦争勃発後に北朝鮮に行き、その後は北朝鮮で歴史小説などを発表した。韓国にとって「越北者」は「裏切り者」であり、その家族も長らく当局の監視下におかれ、職業などにも制限があった。」

 

https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020021300003.html?page=1

 

 

日本の現実・東京新聞の主要民放テレビ欄は槙原だらけ。国会でやじを飛ばしたアベのアの字もない。 政権を延命させている腐敗メディアの罪は大きい。

コロナだけでは安倍が逃げ切れないと考えた警察出身の側近連中が2年前の事件を蒸し返して煙幕か。

 

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