政治主導の「砂上の楼閣」 文科省は追認、制度設計甘く 共通テスト「記述式」
https://mainichi.jp/articles/20191217/k00/00m/040/240000c?fm=mnm
政治的判断で拙速に導入しようとした入試改革。
その問題点について、「アエラ」は次のように書いた。
共通テスト「記述式見送り」でも問題は山積 強行を繰り返させてはいけない
「見送りや延期ではなく中止の判断が必要。50万人規模の記述式の採点の問題は、これからいくら時間をかけても解決のしようがない」
記述式試験では、事前にどんなに準備をしても、採点途中で必ず「出題者が想定していなかった解答」が出てくる。
「通常の入試では、その都度、担当者が協議し、場合によってはそれまで採点した答案をさかのぼって見直します。仮に2千枚を採点していて1999枚目にそうした解答が出てきてもです。しかし、50万人規模の入試でそれをすることは不可能です」(紅野教授)
採点はベネッセの子会社が担うことになっていたが、約8千人の採点者には学生のアルバイトが含まれる可能性も伝えられていた。人員をどう確保するのか。問題は漏洩しないのか。「公平・公正な採点が実現できるのか」。多くの不安と疑問の声が上がっていた。
とりわけ、受験生や高校教員にとっての最大の不安は「自己採点できない」ことにあった。受験生は共通テストの自己採点をもとに出願大学を決める。マークシートであれば、得点を確定できるが、記述式では難しい。都内の30代の高校国語教員は言う。」
https://dot.asahi.com/aera/2019121700030.html?page=1
しかし問題はそれだけではなかった。
教育産業とも言うべき企業側の露骨な利益確保の手段となる可能性が高かったのだ。
共通テスト記述式「学力評価研究機構」がペーパーカンパニー?という衝撃
「記述式入試の採点を行う『(株)学力評価研究機構』の本社住所のある新宿の三井ビルを同僚議員と訪問。『学力機構』の看板は無し。対応した親会社ベネッセの役員は『学力機構の所在地や社員数、電話番号は言えない』と回答。50万人の高校生の採点を60億円で受託した会社はペーパーカンパニーではないか?」 衆議院議員・山井和則さんのtwitterより
この問題についてレポートしている「毛ば部とる子」さんのブログは下記から。
要は受験を自らの儲けの場にしようとしている連中が裏で暗躍しているんだね。
何が「教育再生実行会議」だ。ホントにアベシンゾウが音頭をとってやる政策って、お友達に利益供与するようなのばかりだね。
官邸ホームページにはこう出ている。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/index.html